「期待通りの面白さ」ジョン・ウィック パラベラム イートインさんの映画レビュー(感想・評価)
期待通りの面白さ
期待を上回る豪快なアクションが終始繰り広げられ、最後まで一切飽きずに見ることができた。特にモロッコで暴れるシーンで銃声が鳴り止むことなく敵が倒れていく様は見ていてとても爽快だった。今作はジョンウィックだけでなく、ソフィアや犬などのアクションシーンもあってさらにカッコよく感じた。
しかし、1や2の世界観とは少しずれているように感じた。その原因はモロッコが舞台として出てきたことにあると思う。スパイダーマンFFHで同じように感じたやっぱりホームはNYやろ感がした。ジョンウィックのスタイリッシュさやカッコよさはNYだからこそさらに発揮されるものだと思う。今作はジョンウィックが一方的に追われる側で少し疲れが見えたのもあり、1や2と比べると少しかっこよさが欠けているように感じた。
あとは、アクションシーンでのBGMが最後のあたりで流れた交響曲みたいなもの以外あまりカッコよく感じなかった。1や2では重低音のサウンドとそのリズムにジョンウィックの動きが合ったそのかっこよさには開いた口が塞がらなかったが、今作はあまりそういったものがなく、そういった意味でもかっこよさが欠けたと思う。
とは思ったものの、一方的に追われる身となったジョンウィックが繰り広げるド派手なアクションには最後まで目が離せない。アクション映画好きにはたまらない作品となっていると思う。