劇場公開日 2019年6月28日

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「意図が読めない」新聞記者 にゃろめさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0意図が読めない

2022年10月27日
PCから投稿

原作未読。netflix未視聴。
暗くて静かすぎて、楽しめなかった。

まず、映画として。
かなり抑えた演出。
フィクションの映画なのに、ノンフィクション風に
魅せるための演出ですね。
それが映画的に面白くない。
全体暗め。照明つけないオフィスなんてありえない。
これも演出。
カメラワーク。前からと、後ろからという対比。
そして寄りすぎるほどのアップ。
心理描写の演出。
全編通じて抑えすぎで、逆に楽しめない残念な演出でした。

つぎに、テーマとして。
原作の望月さんは、どうしてドラマにしたんでしょう?
ま、世間の関心を引くためだとは思うのですが。
いくつかの現実に起こった事件を題材にしているのは
明白ですが、なぜ暴露本にしなかったのでしょう?

そして、新聞記者。
映画も含めマスメディアが、
プロパガンダや、世論誘導、事実隠蔽に
使われているなんてのはもはや明白ですし、
今に始まったことではないのは重々承知。
だったら、新聞社側の闇もちゃんと描いてほしい。
そして原作者は新聞記者。
真実がうやむやの事件をフィクションに仕立て上げて
観る人に委ねるなんてのはジャーナリズムではない。

そしてこの映画が日本アカデミー賞受賞。
アカデミー協会は作品そのものを評価したんでしょうか?
それとも、何かに忖度したんでしょうか?

にゃろめ