「これってドキュメンタリー?」新聞記者 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
これってドキュメンタリー?
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いや、コロナ禍の折、それは生々し過ぎましょう、せめて言うならセミドキュメンタリーとかモキュメントとしておきましょうか・・。
それもその筈、原案者が望月衣塑子 (東京新聞・社会部記者)さんだから納得です。嘘と詭弁で真実を語らない権力者には毒をもって毒を制す、同じ手法で切り返すしかないと考えたのかも知れませんね。
映画なら状況証拠で十分だし、リアリティのある悪役を登場させれば信憑性は厭でも高まる、その点で内調の多田室長役の田中哲司さんは真に迫って怖かった。主人公がシム・ウンギョンさんというのも思慮深い、馴染みのない方がリアリティが増すとかは有るだろうが、ひょっとして政府に弓引く事務所が無かったのかも知れませんね。
結末をあえて暈すあたりも、あとは現実社会に続くと言わんばかり、秀逸でした。
大ヒットしたハリウッドのスクープ映画は大体が実話だが、実話風でもハリウッドに負けないポリティカル・サスペンス映画が成立することを示した点でも本作の功績は多大でしょう。河村光庸さんはじめ製作陣、出演者の勇気と覚悟に頭が下がります。
ケネディ暗殺も未だ闇の中、モリカケ問題も似たりよったりかも知れません、せめて記者さんたちは○○学園獣医学部がBSL4の研究施設を作ってないかウォッチして欲しいですね。
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