劇場公開日 2019年6月28日

  • 予告編を見る

「思っていたより良かった」新聞記者 wivern03さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0思っていたより良かった

2019年7月5日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

ジャーナリズムマンセー映画かと思いきや。
主人公の記者はそのへんのマスゴミとは一味違う記者で良い。ああいうジャーナリストが増えてほしい。
韓国人女優の方だが、良い演技だった。すぐ「韓国ガー」とか言う奴はほっときましょう。韓国にもいい人はいます。

正直、空母いぶき(ネトウヨ&自称専門家監修の、ドキュメンタリー再現ドラマ以下の代物)系の、極左寄りジャーナリズムマンセー映画だと思っていたので、いい意味で予想を裏切られました。

国側にもいい人がいるしね。
日本って、極端な右寄りと極端な左寄り系が多いけど、この作品は中立に近い。
まあ左寄りではあるんだけど。

左寄りであると感じたのは、国側と新聞記者側の描写の違い。国側にのみ黒幕がいる。まあこの作品では国に陰謀があるのでしょうがないが、現実では新聞側も陰謀だらけでしょうよと。新聞側の闇は描写されてない。あと、キーとなる国の策略がねぇ。ちょっと悪意あるように感じた。俺はこの国があんな策略を巡らしてるとは思わない。それと、最後の上司のセリフがなぁ・・・
そのへんは、官房長官に変な質問した東京新聞だかの女性記者が、この映画の原案者と知って妙に納得。だからちょっと左寄りなのね。

まあ、劇中のような策略を国が実際にやってるのであれば断罪レベルなので、その時はジャーナリストの皆さん「真面目に」暴いてください。

映画としてはすごく良い。

問題は受け取り手がどう感じるか、かな。
日本人は表面だけで感化されやすいから。
あの人類史上稀に見るクソ映画「空母いぶき」を盲信する自衛隊マンセーなアホもいるくらいなので。
この作品観て「国ガー」って言う奴が増えそう。なんでもかんでも文句つけりゃいいってもんじゃない。この映画の主人公たちのように、真実を突き詰めなければならない。
平和ボケの日本人には早すぎた映画かもしれませんね。
この作品を機に、「表面に踊らされず、真実を突き詰める」重要性に気づいてほしいところ。
現状、表面しか見ないから、国にもマスコミにも踊らされてる人多いからな~。
なお、そういう人が主人公に対するネットコメントで出てきているのもポイント高い。

こういうテイストで、マスコミ側の闇を扱った作品を作ってほしい。

というわけで、若干のアンフェアな描写と、アホを培養する可能性を加味して星4。

sengoku2501
りっちーさんのコメント
2019年7月7日

まったくおっしゃるとおりで、私の感じていたことまんまです。
同じような考えの人がいたんだと、安心しました。

りっちー