「偽装の嵐」名探偵コナン 紺青の拳(フィスト) オレさんの映画レビュー(感想・評価)
偽装の嵐
シンガポールで行われる空手大会に出場する「蹴撃の貴公子」こと京極真の応援に駆けつけた恋人の鈴木園子と親友の蘭、保護者の小五郎、そして蘭の恋人となった新一。
しかし日本ではパスポートの不所持と灰原に解毒剤を貰えなかったことで留守番することになったコナンがいた。
そしてコナンの元に出かけたはずの蘭が現れるが、、
異国の地での殺人事件とお宝を巡る三位一体の攻防を描いた劇場版名探偵コナンシリーズ第23作目。
迷作『業火の向日葵』以来4作ぶりにメインキャストとして登場した怪盗キッドと劇場版初登場の京極真の戦いを描いた今作。
第13作目『漆黒の追跡者』で銃口の向きと引き金の指の動きに集中していれば銃弾は避けられるとトンデモナイ行動を取った蘭が影響された人物が京極真です笑。
原作の少ない登場回数ながら、作中最強の実力を誇る彼は素手でコンクリの柱をなぎ倒し、50人以上の武器所持ヤクザをなぎ倒し、今作では戦闘モードに入った途端赤いオーラを纏い始め、界王拳も真っ青の戦闘力を叩き出す活躍をみせる。
終いには「自分の存在が危険を呼び寄せてしまい、周りの人たちに危害が及んでしまう」というどこぞのサイヤ人ばりの正義感を持ち始め、完全に出る作品間違えてるだろと総ツッコミを喰らいそうな存在となるが、そんなキャラクターが存在しても成立してしまうのが名探偵コナンの凄いところだと改めて爆笑してしまった笑。
相変わらずのキャラ人気に任せた作品作りと感じたが、同時期ぐらいに原作で京極真と怪盗キッドが対決するストーリーがあって、原作と絡めてきた点は評価したいと思う。
あと気になったのが、工藤新一の偽装のために名乗った江戸川コナンという名前すら伏せなければならない窮地に立たされた結果、アーサー平井と名乗るというトンデモなくややこしいことになってしまう展開に無茶を感じた。
あとは蘭と新一が付き合っている設定になったのも面白かった。
コナンは長年ダラダラと続いてると思われているかもしれないが、登場人物同士の人間関係の変化が面白い作品なのでそれを代表する2人の設定もちゃんと活かされててよかった。
正直蘭と新一が彼氏彼女の関係になったなんて今更過ぎて変化を感じないけど笑。