「コナン好きしか楽しめない」名探偵コナン 紺青の拳(フィスト) 半田さんの映画レビュー(感想・評価)
コナン好きしか楽しめない
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コナン”ファン”と言える程の熱意はありませんが、原作も買い映画は毎年見に行くコナン好きです。
推理は特に意表を突くこともなく、キャラの見せ場も物足りなくせっかくの魅力も半減して感じます。
キッドはいつにも増して迂闊だし京極が拳を封印するには理由が弱いし…。
特に園子が”空回りして足手纏いになる人気がないタイプのヒロイン”になってしまっているというか。もっと園子の見せ場があっても良かったのではと期待外れでした。
真のヒロインである蘭も、最初からキッドと見破ってた割に偽新一と距離近すぎない?と違和感があったり格闘シーンも蘭無双入れとけば盛り上がるよね、的な取って付けた感が。正直今回の蘭はいなくても物語の進行に問題なかったんじゃないかと思えます。
物語の中で「このキャラがここで生きてくるのか!」という驚きや重要性は然程なく、むしろ「なんでこのキャラはこんなことでこんな行動してるの??」と腑に落ちない点が多かったです。
とはいえ違和感はありつつもコナンとキッドの共闘、アクションシーンは見応えあるし蘭も前髪下ろした園子も探偵団のお母さんみたいな灰原も可愛いし、コナン(新一)の「ら~~ん!!」の取って付けた様な叫びも様式美として楽しく見ました。
コナンという作品が好きだから見ていて楽しめましたが、これが初見や興味のないキャラで展開されていたら、いくらアニメ映画といえど「なんだこの無理矢理な物語は…」と見たことを後悔しそうです。
昨年のゼロの執行人のようなサスペンスを期待している方は今回の視聴はやめた方がいいかと。
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