劇場公開日 2019年4月12日

  • 予告編を見る

「ガッカリです」名探偵コナン 紺青の拳(フィスト) さうすぽー。さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0ガッカリです

2019年4月14日
Androidアプリから投稿

ガッカリしました、はい。
コナンの映画は最早日本の映画界を代表する名ブランドとなっているし、コナンの映画自体自分も好きなので応援していたのですが、だからこそ今回は厳しく言わせていただきます!

今回は怪盗キッドと京極真がメインの映画ですが、京極真というキャラ自体は今回初めて知りました。
空手をやっていて、蘭の親友である園子の恋人だとか。
というか園子って恋人いたんですね!(笑)
今回初めて知りました(笑)

ポスターやPVでは怪盗キッドと京極真の対決を全面的に推してたのですが、肝心な対決シーンは1度だけで、しかも1分くらいしかありませんでした。
何であんなに推してたのかはわかりませんが、ポスターに書くくらいだったらもっと入れても良かったんじゃないかという印象です。
「純黒の悪夢」では安室と赤井の対決自体は少なかったのですが、過去の確執等もありますし、突っ込みどころはありつつ動機は理解できました。
最終的に力を合わせて危機を解決するのも面白かったのですが、この「紺青の拳」では確執等も興味深くないし対決した後も特に対立するわけでもなかったので、正直どうでも良いです。

また、京極真を登場させる意義もよくわからないです。
怪盗キッド自体は事件そのものに巻き込まれた事もあるので存在意義はわかるのですが、京極真は空手をやりに来ただけです。
園子との関係性は多く描かれていて、決して悪くはないのですが、本編に直接関係は無いので正直どうでも良かったです。
そして、「から紅のラブレター」がカルタが直接絡んできたように今回も空手にも深く関わるのかと思っても別に深く関わってきたわけでもないです。
京極真がどれだけ人気なのかはわかりませんが、去年のイケメンキャラ人気にあやかって無理矢理出したように感じてしまいました。

事件自体もそんなに面白いとは思えないです。
これはコナン自体、犯人の行動に突っ込みどころがあったりしますが、それでも動機自体は理解出来るものも多々あります。
今回は怪盗キッドと事件の絡ませ方もよくわからないし、いささか強引に思えます。

かなり批判が多くなってしまいましたが、良かったところもあります。

シンガポールの情景は凄く綺麗でした!
実際に現地へ行ってかなり取材して再現されているのが伝わって、シンガポールの夜景を見るために観光行きたくなりました!

それに加えて作画も迫力はありました。
爆発シーンや一大スペクタクルな所は既視感は目立つものの、そんなに退屈せずに観れました。

また、事件自体はそんなに面白くなかったものの、終盤の部分で少し捻りがあったのでそこも良かったです。

怪盗キッドは多く出ていたし京極真と園子の絡みも多かったので、二人のファンの方は多分楽しめるとは思うのですが、二人の対決やミステリー部分を期待してしまうとガッカリしてしまうので観なくてもいいかと思います。

来年は赤井がメインキャラクターだと思うのですが、もう少しストーリーをコンパクトにしてほしいです。
次回はそうなることを祈っています。

さうすぽー。