「印象に残らない」人間失格 太宰治と3人の女たち yossyporkyさんの映画レビュー(感想・評価)
印象に残らない
恥ずかしながら、太宰治についての事前知識はほぼゼロの状態で観ました。三鷹に住んでいたんだなぁ、子供の1人はダウン症だったんだなぁ、、、など太宰の基礎知識を得るのには入りやすい映画だと思います。
小道具や衣装などもきっとリアルで、当時の様子を知るのにも良いかと。
後世に残るような作品は、想像力だけでは生み出せないものなのでしょう。自分の人生を破壊して、それをネタに作品を書く。太宰治の苦悩、周囲の人間の諦め、外野の期待(作品への期待とスキャンダルへの期待)が伝わってきました。
映像は蜷川実花らしく、カラフルでレトロでポップ。季節の花が印象的です。
退屈せずに観られますが、心には残らない。大量生産大量消費の映画だと感じました。
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