「中身が無くて残念でした。」人間失格 太宰治と3人の女たち 映画大好きさんの映画レビュー(感想・評価)
中身が無くて残念でした。
太宰作品は好きで、高校生の頃、かなり読んだ方です。
でもこの映画を観ると、太宰って要するにロクデモナイ人間だったんだなと嫌な気分・切ない悲しい思いに見舞われました。
こんなんだったかなあ?って。
私はこんな人の作品を好んで読んでいたのだろうか?
と。
この映画を観て、太宰治と言う人に好印象を持つ人はあまりいない気がします。
人間的にだらしなくて、深みがなくて、酒盛りばかりしていて、女性には不誠実。
そのような人には、大勢を魅了する小説なんか書けないと思うのだが。
太宰の苦悩とか、どうしてそこまで荒廃していったのかとか、太宰は女性たちのどこが好きだったのかとか、3人の女性たちは何故それほどまでに太宰のことが好きだったのか、とか知りたかったし、描いてもらいたかった。
この太宰は、別に女なら誰でも良い感じだったし、自殺していく深淵もちっとも描かれておらず、人はそんな簡単に自殺なんかしないでしょ、と、あっさり思いました。
極彩色の蜷川ワールドは全開だったと思います。
BGMとどぎついスクリーンの時は、耳と視界がきつすぎて、早く終わってくれないかなあと、目を閉じてやり過ごしました。
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