劇場版ウルトラマンR/B セレクト!絆のクリスタルのレビュー・感想・評価
全2件を表示
鑑賞記録
気乗りせず、タイミングが遅れに遅れたのだけど、劇場で鑑賞できて本当に良かったと心底感じました。ニュージェネレーションの劇場作品では一番好きかも。
特撮の面白さは言わずもがな、自分が一番好きなのはストーリー!これまでの劇場作品にあった、子どもを意識しすぎてともすれば幼稚になってしまうような描写がなく、「夢」をテーマにした余計なもののないお話がストレートに心にしみ入りました(メイン視聴者の子どもにとってはどう感じたかわからんけど)。リッくんことジードは相変わらずサイコーだし、アサヒのグリージョへの変身も燃えました(ツルちゃん登場はズルい!エモい!)。
そして私の現・推しトラマン、トレギアさんとのファーストコンタクトもこの作品でした…。
あまりにひどい代物
諸般の事情で、十年ぶりに(笑)新しいウルトラマンを見ました。まあ、だいたい予想はしていましたが、あまりにひどい代物で憤りを感じました。どうしてウルトラマンで家族の絆だの夢がどうのこうのだの、やらなくちゃならないのか、まったくわかりません。
怪獣はただ暴れて倒されるために出てくるだけ。序盤にベムスターとガンQが登場しますが、なぜこの二体が復活?したのかなどの説明はいっさいありません。カツミが飛ばされた別の惑星では、メカゴモラにピグモンがいますが、これもまた何の説明も意味もありません。
家族の絆とやらも、ただ呪文のように「これが家族の絆だ」と唱えていると(笑)、合体したり、違う姿に変身したり、新しい技が使えたりと、何の実態もストーリー上の意味合いもありません。
夢と挫折の話をやりたければ、普通に青春ドラマをやればいいわけで、ウルトラマンや怪獣を出す必然性はゼロです。かろうじて挫折した青年戸井の怨念が怪獣化するという点だけは意味がありますが、そのカツミの親友戸井が宿っている怪獣スネークダークネス(ひどい名前)に対しても、怪獣が倒されたら戸井はどうなるのか、といった展開で緊迫感を盛り上げるわけでもなく、ひたすら攻撃をくり返すだけ。ほんとうにバカなのでしょうか。もちろんここは醜悪なオモチャのCMが延々続く状態なわけで、うんざりします。
戸井のお母さんがスネークダークネスの前に現れる件は、篭城する犯人に田舎の母親を連れてきて「お母さんは泣いているぞ」とやる昔の刑事ドラマのパロディなのでしょうか。陳腐を通り越してシュールな趣さえあります。
多用されるCGは安っぽく、一目でそれとわかるようなもの。ミニチュア特撮に何か進歩があるわけでもなく、ガラパゴスにすらなってないですね(笑)。技術や予算の限界はあるにしても、子どもが見るものだからこそ、志を高く持って作ってほしいものです。
全2件を表示