デンジャラス・トレジャー 狙われた秘宝のレビュー・感想・評価
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異教徒でも結ばれる
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インディ・ジョーンズ風の宝探し映画ではありません、宝といっても宗教古文書なので地味、それも既に発掘されて知人が預かっている設定なので探検要素は皆無です、ほぼ知られていない俳優さんばかりですし舞台も中東ですから一般受けは難しい、日本の宣伝部が客寄せに困ってトレジャー・ハンター風の邦題をつけたのでしょう。原題はランデブー。
ユダヤ人の女医レイチェル(スタナ・カティック)とヨルダン人で米国国務省の役人ジェイク(ラザ・ジェフリー)という不似合いなカップルが死海文書(最古のユダヤ教古文書)を巡ってカルト教団に狙われるというサスペンス調のラブロマンス映画。
探検家の弟の死体検分という導入部は脚本の上手さを感じますが話が進むにつれ中身の薄さが露呈、敵役も女子供をいれて数人だからさして怖くはない、そこで誇張したBGMで緊迫感を補おうと言う涙ぐましい演出、宝探しもサスペンスも薄味ですしテーマは異教徒間でも成立する信頼関係とか恋愛の方なのでしょうか。それにしてはジェイク役はもう少しダンディでないと・・。
調べてみると原作者のサラ・イサイアスさんは女医でユダヤ教学者、異教徒間の相互理解、平和への努力貢献に努めている人とのこと、なんとなく合点がいきました。
舞台はヨルダン、監督のアミン・マタルカもヨルダン出身、日本人の私には荒涼さしか映らないが祖国の情景には特別の思い入れもあるのでしょう。まさにインディーズ映画らしい個性的な作品でした。
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