「民衆の英雄・フッド」フッド ザ・ビギニング bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)
民衆の英雄・フッド
中世のイングランドにおける伝説的な民衆の英雄であるロビン・フッドを主人公にした映画は、これまでにも数多く製作されてきている。本作は、『ザ・ビギニング』題名通り、ロビン・フッド誕生秘話を中心に描いている。レオナルド・デカプリオが、製作に携わったことでも話題を集めた作品。
当然、ロビン・フッドの武器は弓矢。アナログな武器であるが、素早い動きの中で、2本、3本、4本を同時に放ち、敵を射抜いていくアクションは、なかなか見応えがある。決して、ド派手なアクションではないが、一人一人を確実に射抜いていくフッドの俊敏な弓を操るアクションは、『るろうに剣心』の佐藤健の殺陣アクションを思い出した。
物語は、広大な領主であった若きロビンは、何不自由なく暮らし、恋人マリアンとの甘い日々を送っていたシーンから始まる。しかし、十字軍の徴兵され、兵士として4年間も闘い、戦地から戻ってくると、ロビンは戦死したとされ、領土も没収され、マリアンも別の恋人と暮らしていた。失意の中のフッドだったが、かつては、敵対の狙撃手であったが、戦地で命を助けたジョンとの再会を機に、再び領主へと導かれ、同時に、弓の技術をジョンから学ぶ。
そして、自分の領土を奪い、民衆の財産をも搾取し、苦しめてきたて州長官や教会に対して、フードを被った謎の盗賊、そして民衆のヒーローでもある、ロビン・フッドとなって、反撃の狼煙をあげる。それを民衆も、後押しをしていく。
主役のロビン・フッドには、『キングスマン』や『ロケットマン』等のイギリスらしい作品の主役を演じてきたタロン・イエーガーが演じ、相棒役のジョンには、『Ray』でアカデミー賞男優賞を受賞した、ジェイミー・フォックスが演じている。また、『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』で大富豪グレイを演じたジェイミー・ドーナンが、フッドの恋敵となり、ラストには、次作へと続くキーパーソンとなっていく。