劇場公開日 2021年6月11日

「ファースト世代ですが」機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ hiroさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ファースト世代ですが

2021年6月23日
iPhoneアプリから投稿

逆シャアとF91を繋ぐ宇宙世紀線上の作品としてはわりと重要な位置にある作品で、映像と音楽が過去作を超越する素晴らしさに制作スタッフの作品に対するリスペクトと情熱を感じた。
見所はいろいろあるけど、面白かったのはジオンという敵を失い統一政府による圧政が招く格差社会とテロ組織すら取引する軍産複合体アナハイムの暴走。
まるでビックテックが権力を持ち始めた現代を予言したかの様な描写にとても数十年前の原作とは思えない斬新さを感じる。
ギギの厭世感の様な最後のセリフはマフティを生み出した世界観を象徴したかの様な印象
次回作が待ち遠しい。

hiro
hiroさんのコメント
2021年6月25日

軍産複合体の存在意義が問われると現代も同様に戦争というビジネスが存在しなければ成り立たなくなるのでしょう。正に敵を失った権力の描写はシャアの反乱から延長戦に存在する宇宙世紀次世代のストーリー。そんな圧政下に生きる弱者の足掻きがマフティという希望に終結したとすればギギの生い立ちも含め自然な流れなのか。
常に新しい世界を見せてくれる富野作品の醍醐味ですよね。

hiro
ヤギの郵便局員さんのコメント
2021年6月24日

初見で何か足りない…と感じたのはジオンもエウ−ゴもネオジオンもいない、連邦、アナハイムにとって巨大敵対勢力がない世界だったからですね。
世の中には対抗勢力による均衡も必要なのかもしれない?

ヤギの郵便局員