劇場公開日 2021年6月11日

「導入としては十分及第点」機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0導入としては十分及第点

2021年6月15日
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鑑賞方法:映画館

オタクとは言えないがガンダム好き。そんなおじさんは多い気がする。最近のガンダムは観ていないけど、逆襲のシャアから続く話となれば眠っていたガンダム熱が再発してしまうんじゃないか。
そんなことを考えてしまった本作。そもそも3部作の1作目ということが大前提。キャラの説明や使われている用語、組織などわからないことが多いのも仕方ない。ハイジャック犯たちを片付ける序盤なんて、アクション映画を観るような感覚で、ガンダムっぽさはない。とっても政治的な話だ。
でも、徐々にガンダムらしさが出てくる。ファーストガンダムの最初、ザクが攻め込んできたシーンのように、戦うモビルスーツの下で人間が逃げ惑う描写がとても洗練されていることが印象的だった。CGで描かれるモビルスーツや飛行機はやたらとかっこいい。話はよくわからないけど惹き込まれてしまった。
特にコックピット内の描き方がよくて、敵を感知したり追跡する映像は現代的だなと感じた。ただ、後半のガンダム同士の戦闘シーンは、ガンダムであってガンダムでない感覚。ミサイル中心の戦闘だとモビルスーツの意味がないんじゃないか?なんて思ってしまった(ただし、次作以降は違う戦闘シーンになりそうな雰囲気はあったが)。いや、十分にカッコいい戦闘シーンだったんだけど。
ハサウェイとギギとケネス大佐の関係もどのようになっていくのか楽しみだ。アムロとララァとシャアのようでありながら全く違う雰囲気なのもいい。
個人的には、ガンダム熱が再発するに十分な1作目だったと言える。次が楽しみだ。

kenshuchu