「仮定: 富野由悠季 = 4DX」機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ sweet back mantraさんの映画レビュー(感想・評価)
仮定: 富野由悠季 = 4DX
***第一部***
私はガンダム以外も含め富野作品は8割ほど観ています。
その中でのお気に入りはキングゲイナー、∀ガンダムです。
小説の閃光のハサウェイは読んでおりません。
先日、民放テレビで逆襲のシャアをやっていたので20年ぶりくらいに観直しました。
子供の頃より歳をとった今のほうが楽しめ、
これは映画館でハサウェイしなければならない!!
啓示を受けました。
で、お得意のネットサーフィン。
4DXでやってんじゃん。あー、これ、俺ハサウェイになっちゃうP(パターン)だよ。
【4DX大好き人間 + 閃光のハサウェイ =脳汁ドバー 】の見事な方程式。
が、新型コロナウイルス対策で座席数半分の劇場。
俺、すかさず残り1席を上映2時間前に確保。
【脳汁ドバー + 残り1席確保 =ヨダレだらだら】そろそろ連立方程式が立ちそうな予感。
意外と人気あるんだな、ブライト・ノアの息子と4DX。
あ、という間に109映画館へ。
特典をしっかりと手につかみ、口角からヨダレを垂らした脳汁ドバー状態で4DXスクリーンへ入場。
***第二部****
あなたは血飛沫を浴びた事はありますか?
4DXなら疑似体験できますよ。
興奮状態で映画に臨み「先行発売のDVDを買っちゃおうかな」と浮かれていた私に「これはテロの話だぞ」と富野氏は冷水ではなく血飛沫を浴びせてくる。
初心忘るべからず、俺は富野作品を観たいのだ。
ところで、あなたは銃弾が頭の横をかすめた事くらいあるよね?
えっ、無いの?じゃあ4DXで体験しようよ。
これには富野も喜ぶんじゃないかな、
だって富野は現場の肌感覚を大事にしがちだからな。
そうそう、無重力体験も出来るんですよ、4DXならね。
じんわりと席が動くことで不思議な気分になって印象的です。
これには年に一度、月に向かってディアナ様に敬礼している富野もニンマリ(?)
仮定として【4DX=富野由悠季】が成り立つ。
他にも事あるごとに席が揺れるので、体幹がグラグラな私は頭がグラングランしてスクリーンが揺れて観れました。
戦闘が水上やハイスピードなどの条件重なって4DXしてハサウェイします。
バイザウェイ、私が好きな4DXは背中をパコパコ殴られるヤツです。
***第三部****
うほぉーい、盛り上がってきました…うん?
この映画、三部作なのね…。
言葉遣いがチャントミ(富野)なのに、演出がチャントミ(富野)ではないので、
少し違和感がありましたが、そう嫌なものではないです。
最初は私をイライラさせた情緒不安定ギギ(富野特有の女性キャラ像)もいずれ富野大先生なら報いを与えるはずと溜飲をおろしていたが、
最後のほうではなぜかギギを受け入れられた。キャラクターデザインのせいかな。
個人的におもしろく感じた部分は、
1000年先の大きな理想を掲げて実行するブライトの息子、
タクシーの運チャンは明後日の事で精いっぱい。
余裕がある者と余裕がない者、どちらの言い分も理解できるから切ない。
人々が思想や階層などで分断され、それぞれが組織化されることで先鋭化して、
より分断の溝が深くならないようになったらいいな。
以上、4DX大好き部 兼 富野由悠季大好き部からのレポートでした。