「この映画こそトビー・フーパーに謝るべき」ゴーストマスター バフィーさんの映画レビュー(感想・評価)
この映画こそトビー・フーパーに謝るべき
印象的なシーンやセリフが予告編で全て使われてしまっていて、それ以上ではなく、キワモノ映画にしても冒険が足らず、『東京残酷警察』や『片腕マシンガール』の様な逆輸入キワモノ映画には、ほど遠いレベルで一昔前のビデオ映画の様だ。仮にそこを目指していたとしても、日本では受け入れられないし、世界にこれが日本映画の最先端と思われても困る。
劇中に度々、トビー・フーパー監督作品『スペースバンパイア』をモデルにしているというワードが飛び交うのだが、実に薄っぺらい。劇中で数々の映画の監督に謝れというシーンがあるが、この映画こそトビー・フーパーに謝るべきである。
この映画で勿体無いのは、ホラー映画オタクという設定であれば、もっともっとコアなオタク設定にして、ホラー映画ネタを大量に盛り込んだ作品なら、パロディ&ネタ映画としてこのクオリティでも成立させられたのではないかと思う。
そして何より残酷なのは「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM」選出作品の特徴として、主演は新人や無名俳優ではなく、それなりの俳優がキャスティングされるという点だ。
主演の2人に加え、脇役には手塚とおるや麿赤兒などの名脇役俳優もキャスティングされているため、無傷では済まないのだ。
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