フロントランナー : 特集
アメリカ最大の<事件>の真相に迫るサスペンス――“裏切った”のは誰か!?
ヒューが「グレショー」の“次”に選んだのは、実在の大統領最有力候補
しかし、たった一つのスキャンダル報道が、彼を政界から葬った――
日本でも大ヒットを飛ばした「グレイテスト・ショーマン」のヒュー・ジャックマンが、どうしても“次”に演じたいと選んだのは――“実在の大統領候補”ゲイリー・ハート! 1988年の全米大統領選、彼はジョン・F・ケネディの再来と呼ばれるほどのカリスマ性を備え、米大統領の椅子は確実とみられていた。だが、たった一つのスキャンダル報道により政界から葬られた。大統領最有力候補、マスコミ、そして国民を巻きこんだアメリカ最大の事件の真相に迫るサスペンス「フロントランナー」が、2月1日に全国公開される。
アカデミー賞に輝く「スポットライト 世紀のスクープ」、巨匠スティーブン・スピルバーグ監督の「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」、映画ファンの話題をさらった「女神の見えざる手」、大統領選の裏側に切り込んだジョージ・クルーニー監督作「スーパー・チューズデー 正義を売った日」―― 政治×スキャンダル×実話を描いた傑作群に、新たな1本が加わる!
大統領選の裏の<真相> ハート自身、選挙スタッフ、マスコミ、家族、国民
12人の視点から圧倒的なリアリティとスピードで描く……一体何が起きた!?
本作の舞台は、1988年の大統領選。次期大統領になるのは46歳の若さで大統領候補になったゲイリー・ハート以外にあり得なかった。しかし、マイアミ・ヘラルド紙の記者がつかんだ彼のプライベートが一斉に報じられたことで、政治とメディアの関係、報道の在り方を変える大事件に発展する。
描かれる12人の視点。どの立場に立つかで見え方が変わる「真相」。大統領選の裏で、いったい何が起きたのか!?
様々な人々の思惑が入り乱れる――裏切ったのは、マスコミか、国民か、彼自身か――
ハートの政治的な手腕を脇に置き、スクープとしてスキャンダルに飛びついたマスコミ。ハートのプライバシーは真に伝えられるべきだったのか? 視聴率や売り上げに取りつかれたマスコミの扇情的な報道の在り方は「正義」だったのか?
政治家個人の「能力」と「資質」、本当に重要なのは、果たしてどちらなのか? 若者の声を聴き、抜本的な改革を推進するハートの信念や政治的手腕や功績を忘れ、スキャンダルの報道に迎合し、糾弾する国民。本当にそれでよかったのか?
昔ながらの政治家気質で「政治家は政策で評価されるべき」と考えるハート。しかし、プライベートでのスキャンダルが報じられてしまう……彼の政治家・公人としての在り方にも、責任はあった!?
【映画ファンなら見逃せない──「フロントランナー」を彩る4つの要素】
現代にまで至る報道の在り方を変えてしまった事件を一級のサスペンスに昇華させたのは、いずれも押しも押されもせぬ才人たち。ジャックマンは、ユーモアにあふれ魅力的だが、政界から葬られるカリスマ政治家を絶妙な表現力をもって熱演。脇を固めるのは、「セッション」のJ・K・シモンズ、「マイレージ、マイライフ」のベラ・ファーミガたち。ジャックマンに負けず劣らずの演技力を見せつけ、作品に重厚感をもたらしている。
人気ドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段」のプロデューサーが共同脚本に名を連ねているのも高ポイント。彼らを束ねるのは、「マイレージ、マイライフ」や「サンキュー・スモーキング」の実力派監督ジェイソン・ライトマン。実際に起きたアメリカ最大の事件を、政治家、記者、国民、家族――様々な人々の思惑が入り乱れるさまを交えてスリリングに描き、一級のサスペンスに仕上げている。