「完成された作品のひとつ」バード・ボックス メイフラワーさんの映画レビュー(感想・評価)
完成された作品のひとつ
徹頭徹尾、最後まで一貫したストーリーでした。無駄に脇道にそれたり、変なアクション要素を詰め込むこともせず、無難な形を維持し続けた内容と言えます。同ジャンルの作品としては、ひとつの完成された在り方であるとも評価できます。
バードボックスというタイトルも秀逸です。見てはいけないもの。認識してはならないもの。それを見てしまったが最後、この世から往生するほかなくなる。それはある種の真実であり、我々人間は鳥籠のなかの鳥のように外界を、真実を知らぬまま生きている井の中の蛙。
作者が何を伝えたいのか明確化された、非常に完成度の高い映画であったと思います。
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