劇場公開日 2019年3月29日

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「ロブ・ライナーの正義に触れた」記者たち 衝撃と畏怖の真実 エロくそチキンさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ロブ・ライナーの正義に触れた

2019年4月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

原題: Shock and Awe

前作「LBJ ケネディの意志を継いだ男」から半年足らずでライナー作品と遭遇した。

時は2001年の9.11〜イラクに侵攻した2003年3月、31紙を傘下に擁したという新聞社ナイト・リッダーのワシントン支局を舞台に、報道のあるべき姿を問う。

大量破壊兵器の存在やフセインとビンラディンとの関係など誤った情報操作で戦争を必然とする政府。ニューヨークタイムズやワシントンポスト、そして傘下の新聞社さえも政府の流す情報に迎合する中、ナイト・リッダーのみが真実に迫るが……

大統領や政府の要人たちは一糸乱れぬ嘘つき合戦を紡ぎ、軍需産業が肥大化し戦争せずにはいられない国家となったアメリカの狂気を露わにする。

支局長を演じたライナー自身の演技が秀逸!てか、出番が多くて渋くて過去イチだと思う。そう言えば、昨年上映された監督デビュー作の「スパイナル・タップ」にもしっかり出てました。

俳優陣では「LBJ 」でも主演したウッディ・ハレルソンがもはやライナー組という感じの安定感、ジェームズ・マースデンの二枚目な笑顔は嫌味がない。若いころ完全無欠だったジェシカ・ビールはそこそこで、むしろユーゴ出身で芯の強いハレルソンの妻を演じたミラ・ジョボビッチに惹かれた。

「大統領の陰謀」のDNAを継ぐ硬派かつエンターテイメントな秀作。あっという間の91分だった。

エロくそチキン
kossyさんのコメント
2019年4月8日

お褒めの言葉をいただきまして、
まことにありがとうございます!!

『大統領の陰謀』みたいな雰囲気でしたよね~
俺もミラ・ジョボに惹かれました!

kossy