「青の時代の鬱屈した感情をエロティシズム、フェティシズム満載の映像で露わに表現する」惡の華 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
青の時代の鬱屈した感情をエロティシズム、フェティシズム満載の映像で露わに表現する
初っ端、制作陣のある想いがテロップで流れる。(期待高まる)
冒頭の数シーンでの映像に、<この映画PG12じゃ駄目だろう?>と感じた程のエロティシズムの妖しいオーラが画面から漂い出す。
仲村(玉城ティナ)の下から舐め上げるように春日(伊藤健太郎)を見る大きな目が又、禍々しいほどに妖艶。
ある出来事を見られ、春日は仲村の下僕となっていく過程も刺激的。嫌だいやだと言いながら、春日はどんどん仲村の言いなりに・・。
<この映画、本当にR指定じゃないのか?>
仲村は自らを一般社会に馴染めないと感じており、”向こうへ行きたい”と繰り返し口にする。春日は徐々に仲村に自分と同じ匂いを感じ始める。
春日の中学時代(こんな中学生いるかい?)と高校時代を行き来しつつ、物語は刺激的シーン、セリフ満載で進む。
異形でダークな青春映画の怪作。
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ジョニーデブさんのコメント
2021年7月9日
NOBUさん、コメントありがとうございます。実はこの映画は、原作者と私は同じ中学と高校の卒業生なんです(学年はかなり違いますが)。そんなわけで見た映画です。いずれにしても今はマスクしてるので気兼ねなくどんな映画でも見に行けます。映画館でクラスターが発生したって聞かないし(笑)。