「シャマラン成長記」ミスター・ガラス ユージーンさんの映画レビュー(感想・評価)
シャマラン成長記
アンブレイカブルでは、現実世界に存在するヒーローの存在を証明することに重きをおいたストーリー展開で、アクションが少なく、すこし退屈に感じるような出来でした。
しかし、その続編にあたるスプリットでは、主演であるジェームズ・マカヴォイの怪演と、ヒロインのアニヤの魅力で、かなり見ごたえのある、続編としてでなく、ひとつのサスペンス映画として楽しめました。
今作は、その二つの物語を見事につなぎ合わせて、この世にスーパーパワーを持つヒーローが認知されていないのはなぜか、という謎を、解き、そしてそれを明かすまでを描いています。
シャマラン監督らしいストーリー展開でありながら、そこからさらに発展させた、監督の技量の向上をうかがうことのできる作品だったと思います。監督もきっと、映画監督としてのパワーに目覚めたのでしょう。
スプリットに引きつづき、マカヴォイの演技はほんとうに素晴らしかったですし、アニヤの魅力もさらに磨きがかかっていて、この二人をもう一度見られただけでも、幸せな気持ちになりました。
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