宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第七章「新星篇」のレビュー・感想・評価
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なるほど・・・これが最終話なら・・・
第21話「悪夢からの脱出」で「2201愛の戦士」はいったん終わったほうがよかった。それから「本土決戦(地球)」シリーズでもよかった。
ヤマトシリーズ?の中で最も最強(最恐)といわれたガトランティスだったので・・・・
それくらい21話のできがすばらしかった!「聞こえるか?山南艦長の救出に成功!!繰り返す!山南艦長の救出に成功!」・・加藤からの無線と同時に機体にしがみついた山南艦長のニヤッと笑った時の顔(歯が凛々しかった!)。すばらしかった!まさに名場面!!録画した映像を何度も何度も繰り返し見てる。今でも。
それに比べれば7章は特段感動するものが無かった。残念!
箱舟ははっきりと「超弩級戦艦」として描いてほしかった。
ただ、使われた音楽、そしてセリフが旧作と同じところが多々あり・ここは評価したいです。「さらば・・」世代のおっさんは。
それにしても感想はここで皆さんが言ってる(評価が低い方々)通りだと思いますので割愛させもらいます。
ただ、二人が生きているので続編が・・ねえ?・・期待したいです。
いろいろ酷い
まず「さらば」の原型を留めていないことが気に入らない。オープニングに出てくる、都市帝国の砲台で滅多打ちにされふヤマトが見られると思っていたのだが、出てきたのは違う何かだった。
まあそれはいい。別にリメイクでなくても面白ければいいのだから。リメイクを望んでいたのは確かだが、だからといってそうでないことで批判をするつもりはない。
ところが問題は「全く面白くない」。その点に尽きる。
盛大に設定を盛り込んだが、果たして必要だったのか?宇宙ホタルの話っている?から始まり、回を追うごとにその感触は強まりらここに来てピークを迎える。
斎藤が蘇生体な必要あった?キーマンなんで特攻した?10日もたせればいい作戦はどうなったんだ。
滅びの箱舟って結局何なのよ。葛城は結局サーベラーのクローンなの?何で地球に協力してるの?
え、この流れで機関長も、加藤も死ぬの?いや確かに原作では死んでたけどさあ。慌てず急いで冷静に、とか、土方前艦長の命令を決行する!とか、名セリフだけ入れられても…
というかヤマト特攻の時点で時間断層から予備艦くらい出せるだろ。なんで単艦なんだよ。で御都合主義的に時間断層からヤマトが現れて、なんだかわからんけど古代と雪が復活するの?もう何がなんだか。後から後から設定だけがどんどん上塗りされて意味がわからない。
もう途中からウンザリしながら見ていたので本当は必然があったのかもしれないが。
なんというか、最高の素材「さらば&2」を方針なく料理し始めて、困ったらその都度調味料と思いついた目の前にある良い具材をこれまた方針なくドバドバ足してます、というような感じ。
最後には素材の味も当初の料理方針もわからなくなった、ヤマトっぽい雰囲気のごちゃ混ぜの何かができあがりました、という感じ。
ただここまで書いて何だが、出すべきではなかった、まではいかない。企画がなければそもそも批判もできないのだ。企画自体には感謝。ただ中身は酷い。
懲りずに次も作ってほしい。別の監督で。素材の良さを引き出せる監督で。
最終章を公開日当日に観てきました
ネタバレ感想を…思うところ色々ありますが…
最終決戦描写…時間的に短くない?
船内描写…少なくない?
徳川機関長…あの名シーンが…あれ?何か嫌だ。 消化急げ…等々の指示があってからの流れあった?
土方艦長…何故その最後の指示をもっと早くに出さなかった…コレは旧作も同じ。
加藤…え?誰にも認識すらされずに死亡?もっといい場を与えて欲しかった。
コスモタイガー…あれ?あの突撃複座タイプの活躍場は?色塗り替える意味…
斎藤隊長…「慌てず急いで正確にな…」言わせたいのはわかるけど、別の名言が聞きたかった。
山本…宇宙空間だったよね?何故船内?
相原の旧作セリフ
「島、相原以下……総員18名です」
は無くて良かった。空間騎兵隊、コスモタイガー隊は全滅かと予想していたが、おそらく多数生き残っていると感じられたので、ホントによかった。
最終決戦の時間が短いと感じた理由がわかりました。最終決戦から後日談の尺が長い。
何故に高次元から帰還したヤマトを最終決戦仕様に修理しないの?
波動砲は外されたのか…あのOPヤマト改装シーンで。
福井さんのUCガンダムの頃からの嫌いでは無いが、良くも悪くもの原作台詞オマージュ……
広げた過ぎた風呂敷をテレサという神に近い存在と時間断層を結びつけ、強引に力技でまとめた感が否めないかなぁ……。
でも、作品のクオリティは間違いなく数年先に観たとしてもスタンダード以上でしょう。作品に関わった全ての方々、本当にお疲れ様でした。
個人的には七章に対しては★2ですが、クオリティの高さ、「ヤマト」という作品に取り組んだ熱に+★1.5…「2202」全体としての評価含め★3.5で。
宇宙戦艦ヤマト2202を終えて
私にとって素晴らしいと思えたとこのその一つを書いときます。
それは真田さんの演説です。
彼は英雄ではない!
彼はあなたです!
人は生きるため責任をはたすために自分で自分を裏切ることになれて、本当の自分を見失ってしまった。
昨日の打算、今日の妥協が未来を自分をくいつぶしていくのを予感しながら、どこへ向かうとも知れない道を歩き続ける。
この過酷な時代を生きる無名の人間の一人、あなたやわたしの分身なのです。
ですから引け目は感じないでいただきたい。
英雄だから犠牲をはらってでも救って当然という考えは間違っています。
もし彼と彼女を救うことで自分もまた救われるとおもえるのなら、このおろかしい選択のさきにもう一度本当の未来を取り戻せると信じるなら。
是非二人の救出に票を投じてくださいw
つうじあう便利さ、効率を求める声に惑わされることなく、自分の心にしたがって、未来はそこにしか存在しないのだから。
ここに自分を重ねてしまいました。
みんな何度もつらい思いをしてる。自分だけじゃないとも。
昔のさらばヤマトに貰ったものは 死に方でした。
人の為に死ねたら、それが最高の死に方。そう思って生きてきました。できてるとは言えませんが。
そして愛とは守るものと思っていました。
違いました。違うというか根本が、最初が違っていた?
今回こう思いました。
愛は理想。
誰かの為に、そう思うだけで愛。
できるできないじゃなくて 相手を思いやることだけでいい。
そう、君は手を広げて守るがいい、って歌詞で、そう思ってた。
続きの歌詞で 確かに愛した証があるっていうからそう思ってた。
でも一人一人が思うことは愛する人の為だけでいい。 ここ!!
ここの意味が何十年も経ってわかった気がする。
愛とは思うだけでいい。そう解釈できた。
思ってるだけでなんになる、誰もがそう思うだろう。
でも 思うだけなら みんなできてるはず。
それだけでいい。 できないから思わないじゃなくて、相手を思いやる気持ちになることが 愛。
私はそれを理想と思う。
こんな気持ちになれました。
スッキリしたというよりも 守ることに比べたらレベルは下がったのかもしれないけれど、 思いやる気持ち。それを大切にしていこうと思います。
原作を忠実に再現しろとは言わないが…
3章を除いて1章から7章までなかなか良かったとは思います。
…最後を除いて。それは後で書くとして。
全体的にはさらばよりかなり離れてましたが、なかなか面白かったですねー。
特に土星での大戦は映像の進化と、アンドロメダがかなり活躍してたのはアンドロメダ好きの私としてはとても嬉しい限りです。
さて、悪い点を書いていきます。
上記で書いたように、良い点はかなりあって満足はしていました。
まずおかしい点を。
*宇宙ボタルのいらない子感。
*カラクルム250万隻
*大帝の愛の主張が激しすぎる。
*反波動格子の件を加藤にやらせる必要
*銀河のデザイン()
*真田さんの立場をキーマンに奪わせたこと
*斉藤の蘇生体の件
*加藤の死、山本の死、キーマンの死
*そして最後はなんで古代と雪を死んでない設定にして通常世界に持って帰ってきたのか。
これくらいですかね。
やはり僕としてはなぜ古代と雪、そしてテレサは滅びの方舟に特攻して爆発して死亡したはずなのに、超次元に行って通常の宇宙に戻せるような設定にしたのか、また、なぜ山本は機体が爆発したはずなのに生きているのか、なぜヤマトの機関室にいるのか。
これは本当に酷かったですね。
正直あの爆発で終わってれば僕個人の評価はかなり高いです。
やはり説明が足りないのと、さらばの特攻もして、続編を作りたい、という制作陣の野望が出てきますね。
本当に残念だ。
まああのシーンはなかったと、振り切れば良いのかなと僕は思ってます。
オリキャラに関してはキーマンは死なせる意味なかったですかねー。
山本ともできてたみたいですし、とても良いキャラでぜひ生き残ってほしかった。
早紀ちゃんカワイイ
7章のあの部分さえなければ星4くらいですけど、最後が残念すぎたので星2になります。
では。
ちなみに曲と映像は本当に素晴らしかったです。
続編作るときはもっと綺麗で華麗な曲と映像を見せてほしいですね!
素直に感動しましたし、何より面白かったです。
率直な感想は、凄く面白かったですし感動しました。
私は旧作のリアル世代です。この世代には不評と言う話も聞きます。
確かに”さらば宇宙戦艦ヤマト”には凄く感動しました。アニメ映画で初めて心の底から泣けた作品です。ですが、同じ物に二度は感動しません。今回の作品が単に旧作のリメイクであったなら、私の中では評価はかなり低くなったと思います。ヤマトが最後に敵に突っ込んで行っておしまいで無くて、本当に良かったと思います。
テレサが何で最初から手助けしてくれないのか?何でデスラーが輪の一部に含まれていると言っていたのか?それらが最後でしっかり纏まっていて、納得が出来ました。
大戦の半年後の部分が不要だという意見もありましたが、あれだけ話の中で戦いの虚しさを訴えていて、次元断層をそのままにして終わりでは不完全です。ちゃんと処理をして、初めて話が通ります。
彗星帝国に降伏を迫られた時、地球の人々はヤマトに助けを求めました。ここは旧作と同じですが、今回はそれで終わりません。最後は、地球の人々に”古代と雪”か”次元断層”かを選ばせます。地球の人々にも責任を取らせています。この辺は良く話を練っているなと思いました。
何より、真田さんの演説は本当に感動して涙が出て来ました。
あともうひとつ評価できるのは、古代が最後まで信念を貫いていたところです。途中イスカンダルとの約束を反故しましたが、芯はぶれていません。
最後に、エンディングで”ヤマトより愛をこめて”が流れたのは最高でした。旧ヤマト世代へのサービスという意見もありますが、それで問題無いと思います。ヤマトが活躍するシーンには”元祖ヤマトのテーマ”が一番映えるのと同じで、”愛の戦士たち”のエンディングはやっぱりこの曲でなくては。
ヤマトが残ってるとか、古代と雪がまだ生きているとかは関係ありません。この歌のタイトルは”さらば宇宙戦艦ヤマト”では無いのですから。
以上、長文で失礼しました。
さらば宇宙戦艦ヤマトのもやもやが消えました
幼き頃にさらば宇宙戦艦ヤマトが、金曜ロードショーあたりで放送したときに、特攻してエンディングをむかえてしまい、幼心に傷ついた思い出がありましたが、今回はすっきりしてよかったです。
ちょっと複雑にしすぎた感はあるので、何だこりゃって思う人もいると思いますが、元々ワープとかしちゃってる話ですから、少しくらい飛んでてもいいかと。
宇宙戦艦ヤマト2202第七章
宇宙戦艦ヤマト第七章見て来ました。この2202全てに言えるのですが、さらば宇宙戦艦ヤマトのリメイクを作るにあたって、何を考えて作ったのか全く理解出来ない内容でした。もしかして、さらば宇宙戦艦ヤマトを見てないのかも知れない。この2202の中で、「古代覚悟を示せ。」という台詞がありますが、この作品を作った監督さんにこそ、その覚悟がなかったように思います。ヤマトに続編があるのかは知りませんが、この監督さんには二度と関わって欲しくないです。
最低最悪の作品
最低最悪の作品です。ほんとうにがっかり過ぎて、なにも言えません。
最終話のファンタジーもそうですし、戦闘シーンで第一環境内のやり取りもほとんどない。ヤマトと言えば戦闘時の第一環境内のリアルなやり取りが魅力のひとつなのに、それがまったくといっていいほどなにもなかった。脚本を考えるときに、そこはどうにかならなかったのか。
加藤や徳川機関長の死ぬシーンも、あまりにあっけなくてまったく感情移入できない。土方艦長もさして活躍するわけでもなく死ぬので、最期のセリフも心に響かず、「あれ?これでおしまい?」という感じで残念きわまりない。斎藤も、なんのために蘇生体となったのか、あの死に方ではキーマンのおまけ的で、せっかくの「慌てず急いで正確にな」のセリフも「付け加えました」感が強くてかえって興醒めである。
キーマンに至っては、なんの作戦の説明もなくいきなり特攻って。単なる犬死にではないのか。事前のブリーフィングなどで「いざというときはこれを使う」「ダメだ」などのやりがなければ彼の死もなんの感動も生み出さない。
そもそも作戦事態が不明瞭で、相手の正体(死の方舟)も不明瞭で、すべてが雰囲気で進行するため臨場感も緊張感も絶望感も期待感もない。敵や味方のサイズ感もいい加減で見ているこちらが恥ずかしくなるほど。
突っ込みどころが満載過ぎて、言いたいことの10%も言っていないが、とにかくめちゃくちゃな作品だったことは間違いない。ほんとうに残念。
懐メロでいいんか?
日本を代表するプロのアニメーター、若しくは旧作ヤマトに感銘を受けて業界に入った者たちによって作られた映画、それがこんなにも懐メロでいいんだろうか?
第7章を見るまで、実は6章までの内容をすっかり忘れていた。それでも楽しめる。(これは評価?)ディテールはともかく、旧作に近い印象だ。音楽が特にそうだ。西崎氏が版権をとれずに作った復活篇に比べて、これでもかというぐらい旧作ヤマトの音楽が楽しめる。
脚本の福井晴敏に言わせると震災後いやバブル崩壊後、閉塞してしまった今の日本人の心性を託して主人公を「鬱抜け」させる物語らしい。だが懐古趣味以外新たなビジョンは何も見えてこない。主人公が鬱から抜ける動機がヒロインとの間にこれから生まれてくる子供であるというのはずっこける。要は「パパは社会の汚濁に染まり、妥協を重ねてこれからも糞な存在であり続けるけど、それでも子供が居るから頑張るぞ」っと。ズォーダー大帝が高笑いしそうな陳腐な結論だ。
それに福井が到達点はすぐ決まったけど、どう描くか脚本にするまで迷ったというラスト30分、羽原が「脚本を読んだ時振るえた。アニメ史に残る」と言った30分、自分にはガンダムUCやNTの焼き直しに見えて仕方がなかった。「これって単なるニュータイプ論やん。」
Thanks to ヤマト2202 All Staffs
私は今回の2202はい2199を上回った素晴らしい作品だったと思う。スタッフの方々に感謝を。
白色彗星編のエッセンスをうまくとりこみつつ、圧倒的な映像クオリティと、ガバガバな原作ストーリーをうまく論理立ててつなげてすごく楽しめる作品に生まれ変わっている。
これまでのいろいろな葛藤が最終章でカタストロフをうんでいく。
残念なやつだと思っていたミルの虚しい最期。
トランジット波動砲の中に消えるデウスーラ。白色彗星の消え去ったときの感動。
ボロボロになっていくヤマト。これがまたかっこいい。増設された対空砲火がすごい味を出している。ガミラス鑑も勢揃い。あんなかっこいいガミラス鑑隊、なかなか見られない。3段空母のかっこよさよ。
斎藤なんか原作以上にかっこいい。
倒しても倒しても復活する滅びの方舟と最後にテレサを宿して特攻するヤマトの熱いシーン。
真田さんの演説が胸にささる。
古代と雪を助けるために、色々なご都合主義が必要なところを、なんとかSFとしてまとめて、感動の帰還シーンにつなげている。
もう素晴らしすぎる。圧倒的。
賛否両論あれど私は最高だったと評価する。
新生ヤマトが行く!
今回の「新星編」今一つ最後の最後で盛り上がりにかけた作品でした。これは初代の「さらば」があまりにもインパクトが強すぎと思います。初代は確かに主要キャストが亡くなってしまいました。最後はヤマトも。「あーこれでヤマトという作品とは最後なのかー」と涙した、むなしい気持ちになりました。今で言えばヤマトロスでしょうか。しかしながらその後も平然とヤマトが復活するではありませんか。確かにコンセプトは違い別のお話って言われてますけど、最初のテレビ放映からかじりつくように見ていたファンとしては、またヤマトが見れるという嬉しくもあり何か疑問のようなものを覚えたのも事実でした。その後も平気で色々なヤマトを世に送り続ける、マネーヤマトがかわいそうでした。子供心に「何だ!結局ヤマトで稼ぎたいだけか!」って思ったのも事実でした。パンフレット読んで解ったことですが「主要キャストは生かして、なおかつ涙を誘ってくれ」という制作側の意向があったわけですから、今後に繋がるとしても、私は今回の方が新たな物語が今後生まれたとして、特段の違和感は覚えないと感じました。愛を訴え、引き金は引かないと言いながらも引いてしまった古代の心の葛藤が今後もし新しいヤマトが出て来るならば、この葛藤を引き継いで古代なりの結論、結果を出してほしいというと期待をこめ、新しいさらばの解釈に同感します。
観るに値しないクソ
まず展開があまりにも早い。通常アニメ2話分の展開を15分でやる。しかも、トントン拍子でご都合主義全快。7章だけではないが、よくわからない専門用語や謎の直感、これしかない道的な解釈ばかり立てて、視聴者を置き去りにする。
2時間映画で詰め込むだけ詰め込まなければならない、という精神がよくわかるのだが、他のTVアニメ総集編映画のように、エピソードや設定の取捨選択が下手くそ。◯ードギ◯スとは雲泥の差でこっちがひどい。7章だけではないけど。
また、7章は特に昭和のお涙頂戴展開が満載で吐き気がした。声優陣や作画陣が素晴らしいのにお粗末脚本で逆に萎えた。
キャラクターたち一人一人の掘り下げもたりない。ミルが次期ズォーダー大帝という設定を明かしてから即死。伏線を知らないのか?
6章のG計画及び銀河、5章のクラウスの素性もそうだが、脚本が行き当たりばったりすぎて伏線を貼れず、結果キャラクターの掘り下げが出来ない。
また、キャラの死亡に関しても相当ひどい。ミルは呆気なくガミラス兵士に殺され、クラウスと斎藤は特攻(このとき、2202における好感キャラ、クラウス・キーマンを特攻殺害した脚本の罪は重い)、アナライザーはヤマト被弾時死亡、桂木はホーミングソードで惨殺(てか、あれヤマトの機関部にぶちこんだら沈みますよね)、土方に関しては、ホントに古代を艦長にするためのような脚本都合で圧死。描写が軽く、10分程度で個別に分けてまとめられてる。唯一徳川機関長だけは素晴らしい死に様だと思った。前述のお涙頂戴展開とのギャップがありすぎて全く泣けない。というか冷める。
ガトランティス壊滅も、ズォーダーが(視聴者目線で)今更自分を人間だと認める宣言をした上での玉座破壊だから萎えた。それするなら、なぜ先代ズォーダーのような見た目の側近(エ◯ァのネルフにいた声の人。個人的にこのキャラは好きでしたよ!)が、ズォーダーを庇って死んだ描写いれたの?戦争はたくさんの人が死ぬ忌むべきもの的なメッセージを伝えるため?だとしたらチープ展開と言わざるを得ない。そんなもの、ヤマト視聴者は誰もが知っているからだ。
また、特に最後のヤマト特攻に関しては本当に何してるんだと思った。さらばヤマトと現代では思想が全く異なる。にもかかわらずヤマトを特攻させ、森と古代を殺したのだ。さらばユーザーに向けてのサービスのつもりかもしれないが、テレサや死んだキャラクターの魂を集めて『特攻しか手がない』という美化脚本には反吐が出る。もう一度いうが、これをヤマト、古代、森にやらせてる時点で脚本家は今すぐ職を辞するべきである。
このとき、私は『これで3リメイクでない!やったね!』と本心で喜んだくらいには、2202を嫌っていることを悟った。
さて、一番の問題はこの後だ。
ガトランティス戦後の処理をしてる最中、ヤマトが次元断層に、山本を引き連れて復活した。
つまり、圧倒的美化で特攻をさせた古代、森の意思を否定した。命を捨てて相手を殺す特攻で、古代と森を生かしたということは、この二人も、死んだズォーダーも、全世界の特攻者、及び被害者への侮辱だ。
死にたくもないのに死ぬしかない、そんな戦いで命を散らした人間を、復活させてはならない。特攻という忌むべき戦術が軽いものになる。軽くしてはならないものを、軽くした2202は駄作以外の何者でもない。
そのあとの展開?もちろん、森と古代が生きていることを示唆させ、ご都合主義救出。まぁ、ヤマトのお家芸だし、そんなに乖離した展開ではなかったから、特に嫌ということはなかった。
なお、このときの真田さんの演説は感動するものでありますので、ここは観たほうがいいです。
というわけで、ヤマトが森と古代を救出に駆けつけ、ズォーダーボイスの締めくくりが流れてチャンチャン。
物語全体のテーマ、戦いの愚かさ、銃口を引く罪、理想と現実、愛と絶望といったものは詰め込まれていたが、詰め込みすぎてシナリオがチャンポンになってしまったのが、ヤマト2202の評価であろう。
さて、批判ばっかりしてきたけど、いいところもちゃんと書いておこうと思います(星1だけど)。
まずグラフィック。神。さすがは現代映画。よくぞ描ききってくださいました。本当に尊敬します。
戦闘シーンの気合いの入りようはすさまじいです。
次に音楽。2199から健在ですが、一生聞いていられるくらいには好き。壮大。好き。
最後に声優陣様。全てのキャラクターたちが際立っており、モブ、ザコのようなひとは誰一人いませんでした。有名とか実力者とか、そんなの関係ない。キャラクターに息吹を吹き込んでくれたので有難いです。特に、土方さんは緊急の御登板にも拘らず、今までの土方さんをスクリーンに出していただいた。本当に尊敬します。
以上が私のレビューです。
最後にひとつだけ。
もう二度とヤマトを作らないで欲しい。素晴らしい映像、素晴らしい音楽、素晴らしい声優がいようとも、駄作になることが証明されたから。
トレンド
最近の流行りの精神世界ネタでした。
制作はコードギアスと平行だったのか?
エヴァンゲリオンのTV25.26話にインスパイアされているのか?
演出も新キャラを生かしきれず、ムダに殺してムダに終わらし、旧作品の感動シーンも中途半端に使い台無しにしてます
特に加藤の戦死は旧作品をベースにヤマトへの負い目を晴らしたぞ…みたいな格好良い死に様を見せて欲しかったし、キーマンの様な中途半端な感情移入のキャラを真田の代わりに死なせるのではなく榎本か新見の様な中堅を使うとか、旧作品通り、真田を使って次回作では新見や榎本が代わりになるとか、西条を雪の代わりに古代への仄かな恋心を胸に倒れるとか、[さらば]のリメイクならばとことん非道で理不尽になるべきでした。
尺度に収まらないならば、ユニコーンと言う前科があるので延長しても感動があるのであればファンは許してくれます
できる事ならば関係者が評価が低い意見が多いって事を汲んでディレクターカット版として最終巻だけリメイクのリメイクをしてもらいたい位です( ´-ω-)y‐┛~~
2202はやっぱり2202だった
「さらばの終わり方、2の終わり方、商売を考えたら2だよな。でもファンが求めてるのはさらばだよな。どうするんだろう。」と思っていたら、反則技を使ってきた。
ヤマトが突っ込んでいったときは「おお、こっちできたか。監督も副監督も脚本家もやればできるじゃんか。今日は時間が経つのが早いな」なんて思ってたら、そこからが長かった。
家に帰ってパンフレットを読んだら製作側からの条件だったそうで、戦犯の主犯は養子、従犯で監督・副監督・脚本家ってとこですかね。
シーン的な話で言うと・・・
○また悪魔の選択かよ。全7章で3回って・・・
○桂木が死んだ描写ってあったっけ?
○徳川機関長、例の台詞を言ったけど、死にそうだったっけ?
○加藤はフラグ立てすぎ。
○斉藤の例の台詞が場面と合ってない。
○衝撃波的なもので墜ちた山本はなぜヤマトの艦内にいたのか。
続編、あるんだろうなあ・・・
やるとしたら製作陣替わってくれよ・・・
「さらば」のメッセージを削いだ同人誌ですね
「さらば宇宙戦艦ヤマト」とは違う真実のラスト、とか言われていた割には、あれよあれよと性急にラストへなだれ込んで、あれれ、「さらば」と同じ? と思わせておいて、その後に付け加えられた部分は理屈としてよく分からないし、あまりにご都合主義的。二人だけが助かったらそれで良いんでしょうか? その二人がよく分からない異次元空間にいたとして、二人をそこから連れ戻せるのであれば・・・実はズォーダーもよっこいしょ、と後からついてきてたりして。
冗談はともかく。
「さらば宇宙戦艦ヤマト」の特攻というラストに至るまでは、いろいろと批判やツッコミどころはあるにしても、その描き方はとても重みを感じるものでした。真っ正面から死を肯定するというのも安易に肯定してはならないものではあるにせよ、少なくとも命を軽んじているわけではない、真剣に描かれたものであることは分かりました。
それに対して本作は、そのあたりはあまり葛藤も議論もなく、さらりと旧作と同じストーリーを「うわべだけなぞってみました」的な描き方で、正面から向き合った感じはありません。本作は、「さらば」のラストでは可哀想なので、助かるようなストーリーを無理やりにでも付け加えました、的な二次創作だったようですね。
[ややネタバレ]白色彗星の絶望感は形を変え再現されていた
これもう勝ったやろ⇒未だ健在⇒これもう勝ったやろ⇒未だ健在 の絶望感は形を変えながらも再現されていて、ここは大変満足。ラーゼラーとの闘いも現代風で好き。恐らく神経直接繋いでるよね。
また、さらばのエンドは特攻礼賛のように感じて、少し嫌だったのですが今回は良かった。
物足りなかったのは、ミルの改心がメインで、デスラーが薄くなってしまったところ。旧作でもデスラー好きの人多いと思うのですが、〇〇貸してくれるだけ!?となりました。ここでガミラス風アンドロメダ活躍して欲しかったなぁ。
あと大帝を救ってほしかった。生涯が悲惨すぎるT_T
賛否両論分かれそう
(否定)旧作のさらばが真に完結していたのに対して2202の7章は少し物足りなかったというか本当に「完」なのか?という疑問を感じました。やはりヤマトが突っ込んでいく所で終わらせた方が綺麗だったように思います。あの後の国民投票だったり時間断層だったりの下りが蛇足だったかもしくはもう少し丁寧に作ってもらえればもっと納得のいくものになったのではないかなと。(真田さんの演説場面は良かったと思いますが)とにもかくにも2202は少しテレサを神格化して頼りすぎですね。古代君と雪さんが復活した所は見ていて正直意味がわかりませんでした。私は2回見てようやくぼんやりと話が理解出来たような感じでしたが、先述した通り展開が早すぎることと7章に詰め込みすぎたが故だと思います。
(実際かなりバタバタと作らざるをえない状況だったのかもしれませんね)
(肯定)他の方もおっしゃっていましたが旧作のさらばのトラウマは払拭できます。松本零士さん十八番の特攻・自己犠牲の精神も嫌いではないですが、今の時代には少し合わないような気もするのでその点上手く主人公に関しては回避したように思います。(自身で名誉ある死を遂げたキャラクターもいましたが)それにしても復活かよ、ではありますけど。今の時勢相応のアニメーションにすることで恐らく旧作からのファンを失ったのと同じくらいには若いファンを獲得できたのではないでしょうか。あとは内容に関しては賛否両論分かれると思いますし旧作への思いが強ければ強いほど否定的な感想になるのも無理はないと思いますが、羽原監督、脚本の福井さんは旧作ファンからのプレッシャーの中で全7章作り切ったことは素晴らしいことだと思います。作画、音楽も素晴らしかったです。演者の方々も、特に古代役の小野大輔さんは2199の最初と比べて古代が成長したのと同様に回を重ねる度に古代君に声がマッチしていって違和感なく見れました。他の演者の皆さんもキャラクターからの熱量が凄まじくて声だけてここまで表現できるのかと驚きました。舞台挨拶では演者の方の普段のお声とキャラクターの声とを比較できて楽しかったです。また機会があれば見に行こうかなと思います。
2202古代は雪に真実の愛を抱いていたか?
ストーリーの流れには制作者、観客それぞれに想いはあるにせよ、ラストバトルで雪の特攻同行を古代があっさり許可をしたことに眩暈がした。
これはダメだ。
さらばで雪の亡骸と共に「雪。僕たちはこの永遠の宇宙の中で、星になって結婚しよう。これが二人の結婚式だ。」と旅立ったのとは違う。
2202雪は生きている。であるならば、古代は何があっても雪をヤマトから降ろすべきだった。愛しているから心中しようなんて身勝手さのどこに真実の愛があるだろうか?
その後も引金に拘り古代は帰還を拒む。
しかしスターシアに波動砲、コスモリバース武器化を含め謝りに行こうという発想はない。
古代は、引金がと駄々を捏ねて雪を拒絶する。
雪だけでも生還させようとは思わない。
しかし雪の度重なる愛情ある説得でようやく立ち直る。
2202古代に、雪への真実の愛はあったんだろうか?
私がスクリーンで確認したのは、雪を守っていこうという覚悟ではなく、ウジウジしてる古代に雪が一方的に愛を注ぐ、母親と子供のような愛だった。
福井氏は、本当にこれが真実の愛だと思っているのだろうか?
男は小さくつまらないプライドに拘り、女性はそんな小さい子供のような男に無尽蔵の愛を注ぎ込む。
それが福井氏にとっての愛の形なのだろうか?
たしかに古代にとっては雪は死んだり生き返ったり記憶喪失になったりで、トラウマは大変だっただろうし、引金含めプレッシャーで精神的に病んでいても不思議ではないと思う。
もし雪を愛したら蜃気楼のようにその幸せは消えてしまうのではという恐れはあったかもしれないが。
2202古代はあの時点で精神が壊れていたのではないか?
そして福井氏は病んだ男を癒す女性の大いなる愛こそ、現代の真実の愛と言いたかったのかもしれない。そんな依存ありきの愛など、まったく同意できないが。
制作者側が、これが真実の愛ですと提示した後に名曲「ヤマトより愛をこめて」がEDに流れる。「その人の美しさが星に勝るなら 君は手を広げて守るがいい」の歌詞が虚ろに響きながら。
2202古代は、雪の何を守ったのだろうか?
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