「二度とは戻らない人生」エセルとアーネスト ふたりの物語 Don-chanさんの映画レビュー(感想・評価)
二度とは戻らない人生
冒頭の実写パートは、視聴後もう一度観たくなりました。
アニメにチェンジしてからは、映像が個性的で見入ってしまいました。
クルマや戦闘機、建物やドア等は歪みのないCGを使用していますが、絵のタッチが統一されていてアイデンティティを感じます。
序盤にほんの少しだけ他の夫婦の性欲事情の描写がありました。
合計3パターンの夫婦が登場しますが、あくまでもエセルとアーネストの二人以外は脇役というスタンスを貫き、焦点はブレません。
絵は独特ですが、これといってキャラ立ちしているわけでもなく、不思議なことや特別なこともなく、喜怒哀楽を大袈裟に表現することもせず、ただひたすらテンポ良く年月が過ぎ、時代の変化とともに老化していく夫婦の様子を淡々と描いています。
主人公を自分と重ねたり、親や祖父母に見えたり、全く別世界だと感じる瞬間もありました。
エンドロールに登場する数々の写真が、本編を振り返るようなシチュエーションなので、アニメを観たのに実写映画を観たような感覚になりました。
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