「どんぴしゃ世代」mid90s ミッドナインティーズ marさんの映画レビュー(感想・評価)
どんぴしゃ世代
生きてさえいれば、きっとなんとかなる。
楽しかった記憶も、つらかった記憶も、きっと懐かしめる日がくる。
そんなメッセージがあるのかなと思った。
別にタバコも酒もドラッグも勧めるつもりは全くないんだけど
こういう少年時代の一時のきらめきってあるよなと。
言い換えれば無理に粋がってただけ。でもその時はそれが全てというか。
大人になってしまえば些細なことでも、子どものときは天地を揺るがすような大事だったりして。
作中で言われるように、けっきょく自分の身に起きていることが全てだと思いがち。
でも少し距離をとってみれば、そんな悩みは大したことなかったりするっていう。
舞台を90年代に設定して、さらに昔っぽいザラついた画質にすることでその距離をうまいこと表現してたと思う。
しかし、自分の息子には危ないことしてほしくないんだけど、無理だよなあと。
命の危険があることは別としても、ある程度は許容しなきゃと。
人の痛みを分かってあげられる人間に育ってもらうためには、
親としての成長もまだまだ必要だななんて考えてしまった。
コメントする