「何処かで憧れた風景の記憶」mid90s ミッドナインティーズ 室木雄太さんの映画レビュー(感想・評価)
何処かで憧れた風景の記憶
JBLのウーハーが轟き、鼓動を加速させた館内にて。同世代だから純粋な共感、あの純真な衝動は、まだ傍にあったかな。悲惨だと思っていた自分達の生活よりも、周りの不幸せが際立つ社会… 狂ってるとレッテルを貼られた反逆児は、真っ当な主張をボードで切開いている、今日現在でも。その初期衝動は初々しく、ぼんやりと見据えた未来の手前で、バラバラにならず絆を癒す姿には、忘れかけていた匂いがした。
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