「時代の息吹を切り取ったような作品」mid90s ミッドナインティーズ nazionaleさんの映画レビュー(感想・評価)
時代の息吹を切り取ったような作品
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まず出だしのA24のロゴをスケートボードで形作りつつ、それに勢いよく飛び乗るファックシット達で始まるこのシークエンスからもう素晴らしい
この時点で作品全体の空気感や雰囲気が伝わってくる
こういった演出技法というか、例えばBGMに対して音ハメしながら場面を転換したり、とにかく洒落てる
この作品自体がスティーヴィーがレイ達に対して抱く憧れやクールさを物語ってるかのよう
ルーベンとスティーヴィー、レイとファックシットがそれぞれぶつかり合った中ラストでフォースグレードが撮影した映像を5人で見る場面で終わる というのは構造としても巧み
結末は描かれないもののきっと彼らはまたスケボーを通して分かり合うのだろう
自分はその当時のその場所のリアルなど知る由もないが、それでもこの作品を見ていてどこかノスタルジーや感傷的になる部分があった
結局のところそれは何が描かれているかではなく、そこから何を感じるかなんだと思う
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