「脆くて、危なっかしい。」mid90s ミッドナインティーズ Wataru Kumazawaさんの映画レビュー(感想・評価)
脆くて、危なっかしい。
正直ゴールのないストーリなので、見た後に不完全燃焼感が残るかもしれません。
主人公の精神的な成長や、憧れ、葛藤、焦燥、その他内的な物の変化を描いた作品でしょうか。キャラ立ちもとても良く、感情移入も含めて引き込まれやすく飽きません。
特に彼らの関係性を絶妙に描いており、そこもまた釘付けになる要因の一つでしょう。
カルチャー的にも評価される作品かと思います。16mmフィルムや、流れる音楽、ボードのデザイン等もおそらくこだわって作っているのかなと思います。
正直私はワイドスクリーンで見たかったですが…
終わり方も、これやりたかったんだろうなって感じでした。賛否分かれるでしょうが、僕はいい意味でスッキリしませんでした。
あの5人は結局あの微妙な関係性のままなのか、事故で何かが変わったのか…きっと彼らの一人ひとりにフィーチャーしても一本ずつ映画が描けると思うくらいのキャラ立ちでした。
もちろん兄の変化も…意外と名脇役
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