「大人への階段」mid90s ミッドナインティーズ コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
大人への階段
今、30代後半〜40代後半で、90年代のアメリカ音楽シーンに触れてきた人たちには刺さる作品だと思います。
当時のロスで、スケボに興じる子どもたちの青春と音楽シーンを切り取った、スナップ写真みたいな映画でした。
背伸びして先輩たちの世界を覗いてみたい、自分も早く大人になりたい、という少年・スティーヴィーの叫び声に似た欲求が、心地よくボードとともに画面を疾走していきます。
大人の観点からだと、先を見てない無謀で馬鹿な行為の数々に苛立ちもしますが、子どもの「存在を認めてもらえる」「一人の人間として扱われる」ことの喜びも画面から溢れてきて、微笑ましくも感じました。
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