岬の兄妹のレビュー・感想・評価
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とりあえず、自殺だけはしないで、生き抜きたい‼️
ストーリーだとか、展開だとか、演技だとか、どうでも良くなる映画です、いい意味で。
死にたくて、苦しんでいる人は、観た方がいい、とりあえず、生きたいと思うから。
かなり演技力が凄すぎて、底知れない恐ろしさがあります、知らない俳優たちですが、それが、プラスになる、恐ろしさ。
ストーリー自体は月並みですが、演技が凄いので、鑑賞も極限に近くなります、吐きたくなります、いい意味で、名作です。
映画ファンなら、必ず観るべきです、価値観が変わるでしょう。
一度死にたくなり、どうしても死なないで生き抜きたい‼️そう、思わせるような映画です。
二人の生き方は正解なのか…この問いに悩み苦しむ1本
ここまで感情の整理がつかない映画は初めて。
捉えるのが難しい一方、描き方に芯を感じるので見ごたえがある。右足に障害を抱えた兄と、自閉症の妹が苦しみながら光を求める姿は苦しく胸が痛い。自閉症の妹に欠けた理性を利用するしかない事への辛さに、生きていくための足掻きが重なる痛みが刺さる。
彼らなりの答えと周りの人間の移ろう心模様。「人間らしさ」が露骨になるとき、生きることの儚さをつくづくと感じる。
ブラックだよ!
うーん
まず唸りますけど
障害年金や生活保護はどうしたん?
ほんで、風俗やなく売春って
しかも無許可ですよ。
犯罪です。
いまでは風俗店もちゃんと営業しており
少し知的の女性も働くことができます。
お店が管理してくれるので取り分は少なくはなるでしょうが危険な目にはあいにくいでしょう。
そうこの映画の1番の問題点は
支援を受けることさえしらない無知
その一言に尽きます。
だから妹の性でお金に変えようとしますがそれもあのやり方はいけない。
ただ、救いは妹が幼い頃に自慰行為をしていた事からもわかるように性に積極的といいますか、好き者なんですよ
それが不孝ではないと
妹がHな事がダメなタイプならもっと悲劇です。
性的虐待になります。
実際には、こんな感じで本当に支援が必要な人には支援が行き渡らなくて、グレーゾーンからブラックか?ってな詐欺まがいで、丈夫な体に利口な頭脳をずる賢く使える輩たちには簡単に申請が通る世の中なんでしょうね。
そんな事を思いながら結局最後まで観ました。
重い映画なのですが、なんとなくコメディタッチな部分もあり
笑うのは不謹慎か?と思いつつ、クスッとします。
その不謹慎か?と思ってしまう自分が差別か区別を生んでいるのかも。
現実つら。しんど。
ずっと気になっててアマプラでやっと視聴。
貧乏な兄妹のお話。たまらん。生きるちゃ大変っていうのをこれでもかとばかりに知らしめてくる。
純粋な妹を騙して体を売らせて得るお金。クソなことなんて分かってる。じゃあどうすりゃいい?お前には分からねぇよな!だけど、、胸が苦しい、、
ずっとヒリヒリしてました。妹の真っ直ぐな瞳がしんどかったです。
ストーリーはもちろん音楽が良かった。
人は強く弱く、美しく醜い。
力作。支持。
比類無き過酷もスコンと抜けの良い人間賛歌に見えるのはポンジュノ山下敦弘後継の証しか。
社会が駄目だと人垣の後ろから撮らず、それでも生きる人は強く弱く美しく醜いと真っ正面から撮る。
本邦初かディカプリオとムンソリに迫る和田光沙の激演。
そしてハンバーガー。
ラストどうしたか?
気になる。クズさ加減は否めないが何処かにリアルにあり得ちゃいそうなところも。
演技も良かったと思いますが、話に共感は出来ないところがマイナスなんだろうな。。。障害のある当事者から観たらどう感じてしまうのだろうか。。。
戦時下ではない「火垂るの墓」
見逃していた作品で、ネット配信で見つけやっと鑑賞出来ました。噂に違わぬインパクトのある作品でしたね。
鑑賞後イ・チャンドン監督の「オアシス」などを思い出したが、鑑賞中は「火垂るの墓」の方を強く思い出していた。
しかし「火垂るの墓」は戦争が引き起こした悲劇ということで、観客はその悲劇を戦争のせいにして観ていたが、本作は現在社会であるだけにこの悲惨さを戦争のせいにすることは出来ないし、今現実にある問題として考えなければならないように観客に仕向けていた。
こういう作品のレビューを読んでいると必ずと言っていいほど「何故、この主人公達は社会保障を受けていないのか?」とか「登場人物達はバカばかりなのか?」といった内容の書き込みがあるが、恐らくこの作品はそういう書き込みをする顔の見えない人達を糾弾する意味合いも込めて作られている様にも感じられ「そういうお前は、俺達を助けてくれるのか!!」と刃を向け、まさに今のSNS社会的風潮である、無責任、無関心、無自覚による客観性の欠如に対する怒りの様なものが作品から迸っていました。
当然今の社会なら社会保障はあるでしょうが、これに似たようなケースのニュースが現実的に起きているのも事実であり、それが起こる根本的な原因は何かという部分を観客はもっと考えなければならないのですよ。
誰だって一度は役所などに行って不親切・不手際な対応での不愉快な思いをしたことがあるでしょう。こういうのを一般的には“お役所仕事”という風に呼ばれていますが、一般的に“お役所仕事”というのは、声の大きい人(力を押し出せる人)と声の小さな人とでは優先順位がどちらが高くなるかは明らかでしょう。
本来この物語の様なケースの人達を具体的に援助できるのはそういうお役所の人達なのですが、近隣・縁者・友人等々の助けがない場合は決して其処までには届かないというのが現状であり、我々一般庶民である隣人達は、極力この様な人種との関りを避けたいというのが本音であって、無責任に「そこまで堕ちる前にもっと頭を使え」などと上から馬鹿にするのが現実社会であり、そこにこそ問題の深刻さがあるのでしょう。
この作品の凄いのは、その最下層の悲惨さに於いても(間違っているかも知れないが)生きる力も愛情もあることを示し、人間の持つ強さやしぶとさまで感じられるという点にあり、綺麗ごとと無責任が表裏一体の現在社会に対して「偉そうに言うな!!」こういう目を背けたくなるような悲惨さ・惨めさの中にある自分達の生き様を直視しろ!!」と叫んでいる様に思えた作品でした。
社会保障制度を利用してください
妹はかつて母親と暮らしていた。
そもそも生まれてしばらくして障がい者である事がわかっているだろうから、障がい者対象のお金が出ているだろう。
それが途中で無くなるとは考えにくい。
兄も障がいがある。
もう生活保護レベル。
知人も友人も、お金借りに来られるくらいなら手続きしてあげた方がましだ。
携帯のある時代の日本では、たとえば国籍が日本人でなくても(在日の方が更に手厚い)生活保護制度が利用できる。
そう思って見てると
この女優の体当たり演技が虚しく見えて
きったない部屋を我慢して見てる理由もない気がするし
戦前ならアリかもしれないけど
貧困をもうちょっとリアルな裏付けありで描いてくれないと
ギャンブルもしない借金もない兄が
贅沢なものなど何ひとつない部屋で電気代も家賃も払えないと言うのが、現実的じゃない。
だとするとこの作品の意図はなんだ?
いつも 意図とか どうでもいいと思う方なんだけれど、これに関しては、そう思ってしまった。
私の見方が甘いのか
現実として こんなタイプならあり得る、
そういう意見があれば教えてください。
それがわかれば 見直したい。
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妹に売春斡旋をするきっかけが貧困という設定が私的には逆に安っぽいプロパガンダに見えた。
生活は楽ではないしカツカツだとは思うが
妹の障がい者保障で生きるしかない兄妹が
妹の性の喜びを満たしてやる方法でお金を得て
それで自分も恩恵を得る、と言う設定だと私はもっと深く考え込み、問題提起として見ることが出来たような気がする。
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追記
突然 閃いた。
そう言えば、この妹の部屋ってダンボールみたいなやつで隠されていた。
母親が、この子の障害を恥だとして隔離、隠して育ててたって事か?
だとしたら この妹が障害者認定をされていないのは納得出来る。
障がい者認定受けてお金貰うより そういう子を産んだという事を気にする母親。
あり得る。
知能が貧困を生む例か。
周りが考えるべき。
となると 酷い行政だ って事になるのか。
顔面にクソを食らった気分
昔のヤクザ映画みたいなタイトルから始まり、
これ以上の底はないと思わせる生活を見せられ、
顔をしかめながら見てたら、
兄のそれこそ、足が悪いんじゃなくて頭が悪い決断から
クソのような仕事を始め
せせら笑っていた前半。
体を売りながら私の事を好き?と聞く妹。
足の悪い自分と障害の妹が生きていくために必死な兄。
馬鹿にしてた兄妹だけど、
じゃあ悪いのこの兄妹だけですか?と言われたら
違うような気がして、
じゃあ自分ならどうするのか?
ここまで2人を追い込んで何もしない国の制度が悪いのか?
自治体はなにをしてるの?
自分の近くにこの兄妹がいたら手を差し出すか?
邪険に扱わないか?
正しい事が分からなくなって来た。
分からない。分からない。と頭がぐるぐるしてる間に
顔面にクソを投げつけられて、
逆にあたふたしてる自分が笑われてる。
そんな気分になる映画でした。
衝撃的な作品
脚が不自由な兄と自閉症の妹。
ただでさえ、親もいないこの2人が生活することは本当に過酷だ。現実的に考えれば生活保護受けたらとなるんだが…
良夫は生きることに対して、かなり貪欲だなと思った。必死だった。どんなに醜いことでも、底辺であろうが何が何でも生にしがみついているかのようだった。途中、この2人一緒に心中するんじゃないかとも思ったが、そうではなかった。
真理子は自閉症ながらも、人を好きになることを知った。そして、性の喜びを知ったのだ。本人は自覚してないかもしれないけど、彼に会いたいのだ、彼に抱かれたいのだ。
そんな兄妹を演じた彼らは素晴らしいと思う。
自閉症の妹を売春なんてストーリーは、抗議が出てもおかしくない話で、問題作と言ってもおかしくない。これは貧困という現代の社会問題を取り上げているとも言える。
でも生きるということは一瞬先は闇なのだ。自分も今は普通に食べて生活できているけど、何かの歯車が狂って、ドン底に堕ちる可能性だってある。この世界には同じように生きている人達がいるんだと思う。彼らの未来はきっと今現在と全く変わらないのだろう。
リアルとフィクションのバランス
かなり根深い社会問題をシリアス過ぎず、またドキュメント過ぎずに、あくまで映画として作っている。これはかなり高度なことで、それをかなえている監督、カメラ、ロケーション、演者が素晴らしいと思う。こういう映画がもっと増えて欲しい。
噛む真理子
上映期間中に気になってはいたが観に行けなく、
ようやくレンタルで鑑賞。
目を背けたくなる苦しくなる作品。
胸ぐらを掴まれ息苦しくなるような。
自閉症の妹をもつ足の悪い兄。
最初は罪の意識を持ち妹を売春させていたが
当の妹は快楽を知り自分を好きで居てくれるという悦び(と言っていいのか分からんが)で本当に楽しんでいる。
リアルではないというレビューもちらほら見たが個人的にはリアルだと思う。
今の時代に飢餓で苦しみティッシュを食べたりゴミを漁る生活から実の家族を犯罪に使いそのお金で幸せを買う、というのは自分の知らない所で有り得る光景なのではないだろうか..
にしても友達役を何故警察官にしたのか..
犯罪だろって怒る前に立派な職業についていながら行政の支援について教えてあげなかった肇くんも罪。
臭いものには蓋を、という感じで見て見ぬふりをする冷たい人間関係なのか..
「お前は足が悪いんじゃねぇよ、頭が悪いんだよ!!」
が異様に印象に残ってる
じゃあどうしたらいいんだよ…
そりゃ犯罪なので、はじめ君みたいな人もいると思うんだけど。
じゃあさ責めるのは簡単だけど、どうやったら彼らを生かしてあげられるのよ。
って、観てきて思ったし、実際、自分自身に問いたい。
じゃああの方法以外に兄妹が生きていくすべってあったのかな。
傍から見たらさ、「真っ当に生きろよ」ってはじめ君みたいに言う気持ちも
分かるのだが、それって実際無責任だよね。
兄妹が何度も海に向かうのは、死との境界が近いからじゃないの?
以前の生活よりも、妹の笑顔が増えて生活が色んな意味で豊かになったのは
お仕事おかげなんじゃないの?
それぞれの境遇とか事情とかもちろん一言では言えない何かがあって、
それぞれの仕事を選んで(選らばざるを得なくて)生きているってことを
忘れてはいけないなって思った。
やっぱ大事なことって、あの男子中学生の一言だったりするんじゃないのかな。
自分は、責める側の人間じゃなくて、見ないふりして黙認する人間になりたいな。
って書いてて思ったけど、それも見て見ぬふりなんだよね、
自分に何が出来るんだろうっていくら考えても、
やっぱり悲しみから人を救うとか、難しいなって。
この作品を実際に主人公らと同じ環境に置かれた人が観れるかどうかなんてとても微妙だし。
そこは映画のもつ影響力を信じるしかないんすかね…
演じた松浦さんと和田さんには本当に拍手を送りたいし、
めちゃ心打たれる演技でした。
兄妹の演技力がすごい
WOWOWでやってたので観てみた。
目を覆いたくなるような本当の貧困と救いのなさが2人の兄弟の抜群の演技力によって倍増して見せられた。
自閉症の妹は明るく自分の欲望にとても忠実だ。そして逆に兄はその抑圧された気持ちから荒んだ性格になっている。妹が楽しそうに売春する姿にちょっと救われてるのかもしれない。いなくなれば必死に探し、暴れれば一生懸命なだめる様子には肉親としても愛もあるのかもしれない。
ただ、ひたすら無知なのが腹立たしい。
妹が大切な貯金箱を壊して中絶したあとのラストシーン。電話がなった時の兄の顔には全く意志がない。また同じことが起きることを連想してしまいなんとも言いようのない気分になった。
ストーリー的にちょっと好きになれないけれど、演技力は凄かった。
生きるためには
生きるためにはこの道を選ぶしか無かった。
その道を選べば自ずとこの結果になることはわかってる。
でも、生きていかなければならない。
最後の岬のシーンのその後は、観る人それぞれの結末になるのだろう。
私の結末は真理子は悲しくもその命を終えてしまったのではと考える。
和田光沙が凄すぎる!!!!
なんと言ったら良いか、、、
とにかく凄かった。目を背けていた事を突きつけられた様な感覚。
なんと言っても和田光沙さんが素晴らしいの一言!
唯一無二の女優さんです。
自分の賞賛の言葉が陳腐すぎて情けないです、、、!
「誰のせいでこうなったと思ってんだぁ!!」
というセリフに、スゴく重みがあった。
彼に頼るのは心苦しい!
でも、彼に頼れば元の生活に戻る事ができる。
そういった、プライド(これまでの境遇)と将来の安寧の間での葛藤は、とても痛々しく、とても素晴らしい。
セックス描写や障害者の表現など、インディ映画だからこそ表現できている部分でもあり、その荒々しさがこの映画の持ち味にもなっている。
最高でした。
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