バーナデット ママは行方不明のレビュー・感想・評価
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タイム・アフター・タイム
コミカルな作品でありながら最後は感涙を堪えきれない秀作。ケイトの作品はいろんな形で感動を呼ぶものばかりで改めてアクターとしての素晴らしさを認識しました。ブラボー👏
物語の山場はなんと言っても南極への旅行🚢?ですが
私的には車中にて娘と二人で🎵タイム・アフター・タイムを熱唱するシーンが好きです😊
是非映画館で🎦
103
需要は思いもよらぬ所に
サリー・ホーキンスに続いてケイト・ブランシェット主婦
TARでもごう慢で神経質、人嫌いなキャラでしたがこちらはちとコミカル 演技の幅広いのは流石です
南極に行くまでが長くてグダグダ 娘ちゃんは良く出来た子だった 南極は最近ホテルも有って人気だと聞きましたが、家族で行けるなんて贅沢!なのでもとバリバリ働いていた女性特有の、所詮はセレブなマダムの贅沢な悩みに写ってしまいました 基地での奮闘ぶりも無かったのであれれと思ったけど家族の絆も取り戻したみたいでめでたしめでたし あれはきっと移動できて取り壊ししなくて済むのですよね?
演出が巧み、主演がキレキレ
演出含めいろいろな工夫が巧みで、かなりの傑作の類だと思いました。
ケイト・ブランシェットの、とても『TAR ター』と同じ女優さんとは思えない(いや彼女だからこその)憑依したような演技は生き生きキレキレ。
嫌な感じになりそうなキャラクターなのに、反感・嫌悪感を覚えないし、かといって同情するわけでもない…
「ああ、理不尽に踏みにじられた経験はみんなあるかも」みたいな共感をして、なんとなく応援しちゃいたくなる女性像でした。
あと、なにげに娘役の子がすごい演技達者・はまり役で、彼女の存在でバーナデットが引き立つという相乗効果も大きかったように思いました。
「いくつになっても再挑戦できる!」
「なりたい自分になれる!」
と、子持ち中年が主人公ながら、プリキュアみたいなテーマは、万国共通なんだなと感心。
ラストのイギリス建築物を実際に設計したのは作中の人物とは関係ないはずだが、奇抜さと移動が可能な実用性とを合わせた実用美の集積なデザインがリアリティを与えた、不思議な余韻がありました。
行方不明になるのは物語のラスト1/4くらいなので、邦題はネタバレされたような気分があり、ダメ出しをしたくなりました。
不満はそこくらいで、あとは完璧でしたね。
邦題に物申したい。
オッケーよ‼
元天才建築家であり、気難しく人嫌いでご近所さんともうまくやれない女性が、人生を取り戻しにまさかの南極へ…といった物語。
前半はコメディ、後半はドラマ作品といった、所々お笑いの要素がありつつ、家族物語としてホッコリする場面も満載の物語。
バーナ母さんは変わり者ですね。娘とは大の仲良しなのは良いが、お隣さんにファッ○ューなんて言い放つ娘を流石に注意するかと思いきや、あなたって最高にクールよ‼は吹き出しそうになったw
そんなお隣さんも良い味出してる。何故助ける気になったのかはわからんがコミカルでありつつ、本当は優しい所も垣間見えてポカポカ。ママ友ってこうやって仲を深めていくのかなぁ~。良いですね。
そして、へんくつだとばかり思っていたバーナ母さんにも実は色々な背景があったようで…。
後半からは家族ドラマ全開ですね。正攻法じゃないのはコメディだから良いとして、あれだけ人と関わることを嫌がっていたバーナ母さんがみるみる目の輝きを宿していく姿には元気をもらえますね。この20年はそのための訓練…にはゾクッとした。
兎に角、人には得手不得手ありますからね。どんな生き方をしても、応援したいされたいと思ったし、笑いとホッコリのバランスも抜群で、自分も頑張りたいと思わされた良作だった。
そして、やっぱりペンギンはジェンツーが№1ですよね‼
おじぎシーンとか入れて欲しかったかなw
可愛いケイト。
この「妙なタイトル」はもう少し考えてほしかった…。
今年324本目(合計974本目/今月(2023年9月度)34本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))
一言でいうと、「映画のタイトルがややネタ的なネーミングで損をしているな」という点は強く感じられます(2021年だったか、結婚式に参加した女性が飛行機にのったら飛行機のエンジンがぶっ壊れて何とか、という、これもまたネタ的なタイトルの映画があったと思うのですが、それを「やや」思い出すところです。 ←何だっけ?)。
実話ではないですが、原作小説がテーマである以上、権利の関係上、小説の記述にあることを大きく超えることはできず、ストーリー通りに進んでしまうという部分はあります(ただ、ポワロシリーズ等と違って一般流通していないのか、ネタバレが発生しうる要素は少ない)。
ストーリーの展開については多くの方が書かれているので多言を要さないし、そもそもここの予告編(ストーリー紹介編)でかなりの部分が書かれているので、そのあたりカットします。
個人的にはその「日本公開におけるやや珍妙なタイトルから「ネタ」と思って控える人がいたらもったいない」というのは感じた以上に、主人公の女性が薬物依存症と思われるシーンは多々多々存在するものの、一般指定である故に「明確な描写」はないものの、エンディングロールまでみると、「ペンシルベニア州の公衆衛生局が協力しました」という表示はあるので(日本でいえば、文化庁推薦枠みたいな扱い?)、ややこの点、そうであれば、「薬の乱用には注意しましょう」「薬を乱用している人を発見したら、どこそこに電話してください」といった表示がなかったのが気になりました(「オットーという男」などではこの点が明示的に出てくる)。
とはいえ、ストーリーの趣旨としては小説をベースに描かれており、その小説も最近のものであるため、極端に高い知識は必要とされず、ストーリーもアクションものでもないので、淡々と進むというある意味「ストーリーの読みやすさ」はあるとしても、逆に言えば「意味もなくどうでもいい描写にはならない」点はあげられ、そこをどうとるかは微妙かな…と思った一方、個人的には「ストーリーのわかりやすさ」という点では高評価の一作です。
決して実話ベースのストーリーではないものの、趣旨的に実際に「どこのリアル家庭でも起こりうる現象」である以上、その問題提起が(不完全ながら)されている点については高く評価しました。
南極に関する描写は(CGは入っていたのだと思いますが)とてもきれいで、特にペンギンさんが可愛かったのが好印象です。
評価に関しては下記を考慮しました。
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(減点0.3/一般指定であることは理解できるが、何らかのメッセージは表示してほしかった)
映画内では薬物乱用、乱用とは言わないにせよ「安易に処方箋で出された薬を飲みすぎる」という描写があり、この点についてはエンディングロールにおいて何らか注意書きが欲しかったです。
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天才であっても聖人にあらず
ケイト・ブランシェット惚れなおしました
こういう人間味がにじみ出る映画って
なかなかないんだけど
拙の好きな方向性として
過去の栄光を封印して今を生きる、ってのが好きでして
ここに永遠の夫婦愛や
ロードムービーが絡むと
好物ごった煮映画が出来上がり非常に満足。
なんでこれが4年もお蔵だったの?
80点
京都みなみ会館 20230925
今週で京都みなみ会館が閉館です。
良質作品ばかり上映しており
こういったミニシアターが淘汰されるのは
非常に残念ですね。
あらためて館内を見渡したら2019年新館開設なので
結構綺麗なんですね。
どこか別の会社支援してくれないかなー
てことで他の大手映画館でも上映している本作が
ここでもしていたのでチケットを買いました。
今までありがとうございました。
一応自分探しの映画になるのかな
予告編を観たときの印象としては、色々なトラブルが積み重なった主婦が自分探しに目覚めた映画というもの。いつもだったらスルーしそうな映画だが、気になったのは主演がケイト・ブランシェットだったから。
やはりそう簡単な内容の映画ではなかった。若き天才建築家として活躍していた過去がありながら、人付き合いを極力避けて専業主婦として生活する毎日。一見うまくいっているようだが、歪みが徐々に大きくなる。バーナデットと夫のエルジーとの認識の違いが明らかになるシーンは、同じ出来事をこんなにも異なる視点で見てしまうのかという意味でなかなか面白い。
当然のことだが、当初イメージしていた「自分探しをする主婦の物語」とはかなり違った内容。結婚したり出産するからと言って、才能ある女性がその才能を発揮できないのはとても不幸なことなんだよ。周りがもっとフォローしないと!って気持ちになってしまう。でも不幸な話ではない。1番大きなポイントは娘のビーとバーナデットの関係がとても良好だったこと。車で「タイム・アフター・タイム」歌うシーンや、ウザい隣人へのビーの態度とそれに対するバーナデットの一言は印象に残る。こんな母娘の関係最高じゃないか。
単純な「自分探し」の話ではないが、家族と自分の生き方をもう一度見つめ直すという意味の「自分探し」の映画だった。スルーしかけたが、観てよかった。
感動した
ヒューマンコメディという事とポスターから想像して楽しい映画かなぁ〜主演女優さん綺麗な名女優だし〜南極観れるかなぁ〜って思って気軽に鑑賞したらすごく感動映画だった。シンデレラの継母だったキリッとした美しさから想像できないほど、微妙に神経病んでるかもって感じがすごく上手いと思った。主演女優賞取れるんじゃないかなって思った。彼女だけじゃなく周りもみんな演技が上手い。内容はあらすじそのままなんだけど、女性なら若い頃の仕事を断念して結婚し子育てしている間に、いつの間にか子供への愛情だけが全てになって自分を見失っている人多いと思う。娘と一緒に歌うシンディーローパーのTime After Time、私も大好きな歌だけど、思わず意味なく涙ぐむ。エンディングでも流れるけれど今度は嬉しい気持ちになれる。
素敵な家族愛を描いた感動作。 本年度ベスト!
前情報一切無しで観たのが良かったのか、ラストの思いもしなかった展開に泣ける。
5週間後に南極旅行を計画した3人家族。
元建築家の妻、バーナデット。
IT企業に勤める旦那のエルジー。
娘のビー。
仲の良い家族なんだけど、妻のバーナデットが何だか怪しい雰囲気。
すんでいる家も怪しい。
序盤から何が起きるのか全く不明。
周りの人とあまり関係を持ちたくない感じ。
バーナデットの周囲で色んな出来事が発生する感じなんだけど彼女の心情がよく解らない(笑)
そんなバーナデットが元建築家と言う事が解ってからの展開が良かった。
ぶっちゃけ中盤までは全く刺さらない展開。
ところが後半の打って変わった物語が素敵過ぎた!
実際にはあり得ないストーリーなんだけど素敵な家族愛を表現していた作品。
エンドロールの水彩画が美しくも興味深い。
本作のジャンルはコメディーだったけど笑えるシーンは無かったのが不思議。
後半の展開がコメディーだったのか?
気になります( ´∀`)
何となく笑いながらじんわり、終いに号泣
最初のワンショットからエンドロール前まで、ずっと釘付けでした。
といっても、前半の方は台詞回しとかなんか難しかったし、なんかセレブのいけ好かない雰囲気なんかも感じて、ちょっと気持ちが引いていたのですが・・・
現代的な難しい人間関係やコミュニケーションやネットワークの闇なんかが明らかになってくるにつれ笑えてきて尚かつじんわりきたりと、あっという間にこの映画の沼に入ってしまった感じです。
もちろん、ケイト・ブランシェットの威力も凄まじく、彼女のパフォーンマンスを見ているだけで感情がやばいことに─・・・
やっぱリンクレイターの作品は、にんまりじんわりくるなぁ、なんてしみじみ感じ入っていたのですが、最後は涙がボロボロと出てしまいました。
予想以上に素晴らしい作品でした。
南極に癒される…
大佐はカンボジアにいます。
一流IT企業で働く夫と中学生の娘とシアトルで暮らす人間嫌いな元天才建築家のママの話。
中学校で成績トップをキープした娘のご褒美に、南極への家族旅行を要求されて巻き起こっていくストーリー。
家族や打ち解けた人とはメチャクチャ仲良しだけれど、娘の同級生のママである毒女や不眠と戦いながらもleave me aloneなママ。
そんなママが情緒不安定を拗らせて、もっと大きなトラブルに巻き込まれる様を、コミカルな毒舌と娘との交流を交えながらみせていく展開で、楽しい空気感だけれど奥底にはやり切れなさが。
終盤は一歩先がある程度読めてしまう展開ではあったけれど、20年間溜めてきたママの幸せとそれを尊重する家族愛のお話しで、わかりやすいしテンポは良いし、とても面白かった。
リチャード・リンクレイターの手腕
予告だけ観て少しナメていました。ミステリーな展開を絡ませ、ブラックユーモアもありだけど、結局はハートウォーミングなファミリーコメディかな、くらいな想像で「まぁ、ケイト・ブランシェットなら観ておかないと」というテンションで挑んだのですが、、、
シアターに着き、いつものルーティーンで取り敢えずアプリからチェックイン。チラっと解説に目をやると108分と観やすい尺。そして、見るともなしに目に付いたのが「リチャード・リンクレイター監督」の文字。あら、「ビフォア・トリロジー」の監督だわ。今週の私はジョン・ウィックに気を取られすぎていました。いかん、いかん。。で観終われば、やはりというか当然の人の心情に対する深い掘り下げをさりげなく表現していて、且つ、登場人物全員に何らかの共感を感じます。特に後半はちょっとの刺激でも心に刺さり、疲れ気味のオジサン(私)の涙腺を刺激します。
ケイト演じるバーナデットは相当にややこしい人物で、正直、生身の私ならあまりお近づきになりたくないお方。特に「敵対関係」にある隣人オードリー(クリステン・ウィグ)とのバチバチは、もし肉親だったらついつい目を覆いたくなる心境です。
しかし、中盤に発覚するある事件をきっかけに、バーナデットの過去、夫エルジー(ビリー・クラダップ)との結婚、さらに愛娘ビー(エマ・ネルソン)の誕生が語られ、これまで彼女が抑え込んでいた想い、そしてその抑圧にもがき苦しみどんどんと内向化しつつも、愛するビーに救われ、ビーのために「これじゃいけない」と奮起する彼女に胸が熱くなります。
そんなバーナデットの愛する娘ビーがまた素敵でスーパークール(超カッコいい)。自分を世界一愛してくれている母親をとても理解し、誰よりも愛し返していて、この母娘のシスターフット感が羨ましいほどに素晴らしい。
かく言う私は、正直「夫」としてのエルジーに共感する気持ちもあったのですが、後半「父」としてのエルジー目線で見るビーの言い分にはほとほと参り、またこんな娘に育てたのはまさにバーナデットなのだと頭の下がる思いにさせられます。
勿論、そんなエルジーやオードリーにだって過去や背景、そして思うところがあることをきちんと見せて切り捨てません。
いやはや、108分によくここまで詰め込み、且つ、完璧にまとまっている。やはりリチャード・リンクレイターの手腕は流石です。恐れ入りました。
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