「マッキノンじゃないことはたしか」バーナデット ママは行方不明 ジョンスペさんの映画レビュー(感想・評価)
マッキノンじゃないことはたしか
ウィンスレットとどっちだっけ?といつも顔を見るまで混同しているブランシェットのペラペラとよくしゃべる演技が、天才肌で世間に馴染めない人の感じがよく出ていて、さらにはセリフの多いリンクレーター監督の作品らしさもあった。
自分は芸術家で創造していないとダメなんだなんて堂々と言われたら当然鼻に付くけど、視点を変えれば、彼女の生きづらさは母としてジェンダーを引き受けたことにあり、そこに夫は理解が及ばず、バーナデットのことをいつでもわかっていたのが娘ビーだというのは、我が家での母娘関係を見ていることもあって妙に納得。
よき家族・夫婦のハートフルな安定の着地だけど、リンクレーター監督には、6才のボクが、大人になるまで。みたいな常識じゃ考えられない作品もまた作ってほしい。
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