「ケイト◦ブランシェット、(演技の)極地点はあなたです」バーナデット ママは行方不明 グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)
ケイト◦ブランシェット、(演技の)極地点はあなたです
天才建築家である妻、Microsoftに自分の開発したソフトごと高額で招かれた開発者(エンジニア?)の夫。
どう考えても自分とは縁のない、とびっきりの才能に恵まれた人たちの話なのに、〝あ、そこ分かる〜〟〝ふむふむ、私の感じてた違和感もそういうことだったのかも〟となんだか腑に落ちるようなシーンに出会えます。
実社会において、みんなそうだから、で済まされていることに何かと違和感を覚えることの多い人、だけどすぐには論理的な反論が浮かばなくて、渋々ながら状況打破ができない人。
いつの間にか、誰かの決めつけや、そういうことにしてしまったほうが周りの人たちが楽。論理的に説明できない自分のいら立ちに対して、良き理解者然として救いの手を差し伸べてくれる人たちがたまらなく嫌。
そんな〝善意〟の人たちに囲まれて息苦しくてたまらない。だから一人でいる方が楽。
そういう方にとってバーナデットは、かつて見た自分、或いは今まさにその中にいる自分、の生き写しのように感じられるのです。
あの立て看板程度の〝毒〟は誰でも持ってるし、吐き出し方がわからないだけ。バーナデットはそんな〝ワタシ〟や〝アナタ〟のために代行してくれるのです。
この映画を観た後、会社や学校で、なんだかイラつくなという時は、トイレや屋上でそっとつぶやいてください。
あー、わたしも南極行きたい❗️
少しはスッキリするかもしれません。
スザンヌ・クレマンの
出演も初めて見たのですが、人間らしさ、心の美しさが表現されていました。華やかなパーティーでお酒を飲んだり、タバコを吸うシーンがあったので普段お酒を嗜む方、
男性が見ても共感しやすいと思います♥