「老練で品のある銀行強盗と徐々に彼に惹かれていく若き刑事の姿が去り行く名優が若き名優に託す思いと重なって見える」さらば愛しきアウトロー NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
老練で品のある銀行強盗と徐々に彼に惹かれていく若き刑事の姿が去り行く名優が若き名優に託す思いと重なって見える
銀行強盗の話なのに、ほっこりとした気分で観れたのは、ロバート・レッドフォード演じるフォレスト・タッカーの爽やかな笑顔と紳士的な佇まい、振る舞いに依るところが大きい。
デヴィッド・ロウリー監督が拘ったというスーパー16のフィルムで撮ったセピア色の1980年代アメリカの田舎の風景もほっこり感を後押ししている。
ロバートとケイシー・アフレック演じる刑事との粋なやりとりなど、心に沁みるシーンでした。
老いらくの恋も交えながら、タッカーは最後は静かに余生を送るのかなあなどと思いながら観ていたらいやはや、病膏肓に入るとはこのことか。
<ロバート・レッドフォードも、あの実在の銀行強盗に自らと同じ匂いを感じたのではないかな、とふと思いながら劇場を後にしました>
コメントする