「言葉よりも音や景色で語る映画。」蜜蜂と遠雷 YKさんの映画レビュー(感想・評価)
言葉よりも音や景色で語る映画。
クリックして本文を読む
クラシックやピアノの専門的なことはぜんぜんわからないし、主人公たちの考えやバックグラウンドもそれほど詳しく言葉では語られない。それでも、彼らの人柄や感情や成長が、曲を通して伝わってくる。それに絶妙に絡むのが、海や雨や月の光。「世界が鳴っている」という天才たちしか到達しない感覚が、こちら側の人間にも少し伝わってくるようだった。
その天才たちと、こちら側をつないでくれた松坂桃李の存在感!
最後、コンクールの結果をみたとき、彼の音楽もしっかりとわかってくれる人がいた、というところに一番ぐっときた。
多くを語らず、淡々と結果だけを見せるあのラストもかっこいいなあ。風間くんやあやちゃんはきっとこれからも前に進める。
何も説明がなくても、これまでの2時間の描写の力強さがあるから、きっとそうだと信じられた。
コメントする