「わくわく感がなかった・・・」蜜蜂と遠雷 けんぱっぱさんの映画レビュー(感想・評価)
わくわく感がなかった・・・
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原作既読です。基本的に、小説のイメージと映画が重なる必要はないと思っています。映画には映画の表現方法があるからです。
しかし、今回は映画を見ながら、「一体何を表現したいのか」と疑問に思いました。
ピアノ演奏のシーンは、出演者の練習の成果が表れていて、実際に弾いているように見えるだけでなく、迫力があります。
演奏シーンを除くと、各シーンは出演者の動きが少なく、ほぼ台詞やモノローグで進行します。しかも、台詞で「説明」ばかりしているので、退屈です。雨だれ、海岸などを映像で挿入していますが、カラオケの映像を見ているようで、訴えかけてくるものはなかったです。
この映画の失敗は、脚本です。脚本は監督ではなく、プロの脚本家に任せるべきだったでしょう。最後に、作品の大切なメッセージ「世界は音楽に満ちている」を台詞で伝えたのには、笑うしかなかったです。メッセージは映像から感じさせるべきです。さまざまな見方を聴衆に与えるのが映画で、説明や解説は不要です。
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