「観終わった後に拍手したくなりました。」蜜蜂と遠雷 シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)
観終わった後に拍手したくなりました。
長大な原作をうまく整理、脚色し、映画の強みである音楽と映像を最大限に活かした作品で、2時間があっと言う間でした。4人のキャスト全員が役柄にぴったりで、その天才たちの個性、焦燥、迷いをセリフに頼ることなく、巧みなショットで表現しながら、コンクールでの演奏シーンのカタルシスにつなげる監督の手腕は見事です。特に月光の下の連弾やピアノに母親との思い出が映りこむショットはジーンときました。全く無駄なショットがないと思ったら、監督さん、脚本、編集もこなされていました。なるほど、ブラーヴォ!
コメントする