「93歳の母が眠らずに観て満ち足りていた」蜜蜂と遠雷 ナムトックさんの映画レビュー(感想・評価)
93歳の母が眠らずに観て満ち足りていた
93歳になる母と一緒に鑑賞。クラシックなど、殆ど聞いたことがない母が眠らずに観ていて、筋はわからないけど、いい映画だったと述べたのは驚きでした。音楽と映像を聞いて観ているだけで、満ち足りたのだと思います。
ぼくも、松岡茉優の背中がアップした演奏シーン以降から、身を乗り出すようにして見入ってしまいました。その理由は自分にもわかりませんが、これぞ、テレビでは不可能な映画の領域でしか、味合えない濃密な時間でした。
強いて言えば、世界が鳴っていることに気づけば、あなたが世界を鳴らしてもいい、という通低音がずっと4人のピアニストにあったということかな。
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