「嘘っぽく感じても最終的に騙したもの勝ち」蜜蜂と遠雷 SHさんの映画レビュー(感想・評価)
嘘っぽく感じても最終的に騙したもの勝ち
音楽がテーマでありながらも、いやそれ故なのか、役者の感情表現の差が明確に分かるような作品だった。新人の演技には違和感をかなり覚えたけれど、松岡茉優と松坂桃李には感情を揺さぶられた、といったような─。
コンチェルトの中で、プロコフィエフの3番だけ実際のコンサートで聴いたことがあったので、そこの部分の演出にはかなり違和感を持ったし、弾いてないなーなんて思ってしまったけれど、それでも最後はかなり感動したし泣かされてしまった。
あらゆる嘘が結構たくさん見えてしまう映画だったけれど、それがうまい具合に絡み合い最終的にその世界の真実を魅せてくれたような気になったので、素晴らしい映画だったと思います。
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