「久しぶりの大長編イズムを感じる」映画ドラえもん のび太の月面探査記 ダックスフントさんの映画レビュー(感想・評価)
久しぶりの大長編イズムを感じる
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藤子・F・不二雄先生の手でないストーリーに特に期待なく見ました。
久しぶりに大長編のイズムを感じるお話でした。過去作を観てると、あれっぽい展開とかこれっぽい小ネタとか色々楽しめると思います。
ぼくは気球にやられました。
90年代を過ごしたドラえもんファンには、突然の夢気球。に涙腺ゆるむ。
藤子・F・不二雄先生だったら、
月の重力が地球の6分の1であること、
バッジを取ったら死ぬことを
あんなに軽々しく扱わないと思うけど。
大長編特有の、最初は理科で入って、ファンタジーへ抜けてく感じが、やはりぎこちない。
あと、リアクション!
転校生が来て、友だちになって、仲間になってくプロセスとかリアクションとか。
なんでだ。
夜の7時集合の後の、それぞれの暮らしとかあんなに情緒豊かに描くのに。
できそこないののび太の作ったうさぎに対して、みんなどういう気持ちなの?好きなの?嫌いなの?仲間なの?敵なの?わかんない謎のリアクションのまま、話進めないでよ!
のび太が死んだかもしれない時のドラえもんのリアクションとか、シティハンターみたいなとんかち取り出してる場合じゃないでしょ。
「かぐや姫の物語」で姫が軒から落ちた時の、おうなの走り見た?
のび太くんがもし死にでもしたら、ドラえもんにとって、どうなのよ?
もちろんあの軽さが、大山版からリニューアルした後、製作陣が目指した方向性なのかなとも、思います。個人的な意見です。
イズムをすごく感じるので、脚本会議でしっかり詰めたら、傑作が生まれたような雰囲気あるので、今作はもったいない。
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