「王道で何が悪い」君は月夜に光り輝く marimariパパさんの映画レビュー(感想・評価)
王道で何が悪い
最近は『ファブル』なんかで変なキャラもこなしている岡田准一さんが
「特殊で何が悪い!?」って叫んでいるCMをやってますが(あれっこれって名古屋ローカルだけ?NGK Spark Plugの日本特殊陶業の企業CMですが…)まさにそれにならっての感想です。
ヒロインの余命いくばく、お涙頂戴ラブストーリー!王道でいいじゃないですか?
この永遠のテーマを昭和から平成、令和までその時代を彩る俳優陣が演じてただのお涙~だけでなく色々なメッセージを盛り込んでみんなが感銘できれば「文句あっか!?」って感じです。
よかったです!主役のお二人は当然、『ひるなかの流星』で初めて永野芽衣さんを見たときは正直「見かけない子がいきなり主役かよ?」って思った記憶がありますが、それも観終わってみると演技的には危なっかしい『白濱亜嵐』さんをうまくリードしてましたし最近観た『帝一の國』でもただのコメディになりがちなストーリーにいいエッセンスを振りかけてましたね。
北村拓海さんも『キミスイ』(っていうんですか?Young Peopleたちは?)でもよかったし寡黙で誠実な青年をやらせたら右に出る人はいないでしょう。誰かもおっしゃっていましたが大林宣彦監督の『尾道三部作』みたいに『キミ○○』三部作、「YOUやっちゃいなよ!」って思います。
王道でありながら娘の自殺(?)を受け入れられていなかった母親の一歩踏み出しや主人公の成長をヒロインが引き出すなんて観るところたくさんアリアリと思いますが…
みんな光ってましたが脇役での特筆はミッチーと優香さんですね~お二人の演技に一番目頭を熱くされたかもしれません。
珍しく過激に「文句あっか!?」って書いちゃいましたが本当に「文句のある人は観なきゃいいでしょうが!」です。セカオワのエンディング曲もよかったですね。スタバで鑑賞しててマスク越しに目頭をぬぐったオジサンでした。