劇場公開日 2019年3月15日

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「永野芽郁をめでる映画」君は月夜に光り輝く ガバチョさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0永野芽郁をめでる映画

2019年3月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

幸せ

病に侵された美少女が、亡くなる直前に生きる喜びを感じて短い輝きを放つという、想定内の内容ですがとてもよくできていました。恋愛の緊張感や美しさを増す効果があるので、最近利用されすぎな設定ですが、新鮮さもあり、画面に引き込む力もあるいい作品になっています。「発行病」という聞きなれない病気を作り出して美しい月夜のシーンを演出したり、「代行」という仕掛けが最初から最後までとても効果的でした。親や兄弟の立場からの見方が重要なポイントになっているのも新鮮でした。子供を亡くす、姉や兄を亡くすということがどういうことかを考えさせるものでした。
北村匠海は「君スイ」と同様の抑制されすぎた演技で、上手いのか下手なのかよくわかりません。永野芽郁は複雑な心情を持つヒロインをとても可愛らしく演じてくれました。月川翔監督は「響」で、原作の面白さが全く伝わらない作品になってしまったので、今回脚本を自ら手掛けて大正解でした。想像力をかき立ててくれるいい筋立てと演出でした。

ガバチョ