「私に生きる力をくれたのは貴方でした。」君は月夜に光り輝く くりさんの映画レビュー(感想・評価)
私に生きる力をくれたのは貴方でした。
太陽と月
永野芽郁と北村匠海のそれぞれの
印象があったので、
太陽の芽郁さんが月夜に輝く?
どんな話なんだろうと。
話は、発光病という不治の病に侵された
彼女の代行体験で彼が心が通じて…
エピソードに起伏があまり
なかったので、
これは
主演二人の心の死生感を
感じるのが作品の骨子なんだと
気付きました。
卓也の目が終始虚ろに感じたのも
姉の死を背負っているのだと
わかってからは
まみずのやりたいこと代行による
生きる意味を見つける行為は
彼の生きる力にも繋がることなんだ。
死の淵を覗いているのは
まみずだけではなく、
卓也もそうだったんだと。
だから、ICレコーダーに、
・あなたのせいで、私はもう、生きたくてしょうがないの
・これから先、生きたらどうなるのか、知りたいです。
・私のかわりに生きて、教えてください。
そして、
あなたの中に生き続ける私に、
生きる意味を教え続けてください。と、
まみずが卓也に
自分の分も生きてほしいという
主旨のお願いをしたんだなと。
愛する人を残していかなければ
ならないとなったとき、
道連れに連れていくのか、
残して、自分のしたかった事を
伝えて生きて欲しいと
願うのか。
人によって違う思いがある
重いテーマでした。
本作では、
好きな場面が3つありました。
皆さんも、印象深いと
コメントされてるミッチーと
卓也の語り合う場面。
娘さんを~冗談だよ。
は、
普通に続くと思っていた日常が
無くなる哀しみがやるせない。
二つ目は、
スーパームーンを観る望遠鏡の場所まで
目をつぶった彼女を、手を繋いで
連れていくシーン。
昔、夜景を観たことを思い出しました。
あれをすると、てをつなげる。
三つ目は、
葬式の時、
卓也がまみずの願いどおり
皆の前で、
彼女だったと宣言する シーン。
これには、
彼女の健気なお願いに
さすがに、すこし泣けました。
本作で泣けたのは、
この場面だけだったけど
満足でした。
エンディングソングも
いいですよ。
確かに好みですよね〜
最近、大切な人の代わりに自分の命を捧げる的な映画ばかりでいいのかなぁ〜と懸念してました。
若い人たちはもっと生きなきゃ!と思っています。これ好みです。
本作、余命系のわりには
爽やかでしたね〜〜