「(部分的に)ロスバンドが好きな方はぜひ」ヘヴィ・トリップ 俺たち崖っぷち北欧メタル! yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
(部分的に)ロスバンドが好きな方はぜひ
今年367本目(合計1,459本目/今月(2024年10月度)18本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
映画の冒頭に出てきますが、フィンランドは音楽、とくにメタルロックに関しては北欧どころか世界各国までみても類をみないほど盛んであるようです(当時(2019年)の作品だが、2024年時点でそうそう変わっているとは思えない)。
いわゆる売れないバンドがある機会がひょんな調子でチャンスをつかみ、初ライブに挑むというお話です。このお話って2021年だったか、あっちはノルウェーですが「ロスバンド」と通じるところがありますね(もちろんストーリーが部分的に似るだけであって、登場人物の属性等はまるで異なる)。
映画としては完全に「音楽映画」のカテゴリでドキュメンタリーではありませんが、遠く離れたフィンランドという場所において、特にメタルロックというなかなか情報が得にくいことがらについて(映画としては一つの(ドキュメンタリーではない)作品だとしても)いろいろ描かれていて、ドキュメンタリーの「ようにも見える」点がとても良かったです。
現在ではVODでもあるようなので、あれこれ書かないほうが良いのかな…。
展開的にどうしても(後続の)ロスバンドに似た展開になるのは、「売れないバンドがひょんな調子でチャンスをゲットして全国大会などに出る」(という趣旨のストーリー)というのが「よくある音楽バンドもののテンプレ」であって、どっちがパクったパクられたという類のものではないと思います。また、「大きな筋でみれば」そういう共通項がありますが、コメディさを前面に押し出した「ロスバンド」と比べるとこちらはコメディ要素はありますが少な目です(まったくないわけではない)。
採点にあたっては、「フィンランド語などの翻訳の字幕抜け」が気になりましたが、街中などの表現であり、それ(たぶん、描写からして「タバコ屋」が正解か)が何であろうとストーリー上関係しませんのでフルスコアにしています。
映画館によっては復刻上映等しているところもあるので機会があればぜひ(VODでも見ることはできるようです)。