「ヨウニのバンドも気になる・・・カウリスマキ映画にも使われたクレージーケンバンドの雰囲気だ」ヘヴィ・トリップ 俺たち崖っぷち北欧メタル! kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
ヨウニのバンドも気になる・・・カウリスマキ映画にも使われたクレージーケンバンドの雰囲気だ
二本続けてバンド映画。『音楽』でちょっと感動したため、こちらのふざけ方がちょっとマイナスとなってしまいました。田舎のバンドとはいえ、結構しっかりしたメタルバンド。田舎であるがため、精神的にもプロを目指す土台がしっかりしていないだけなのだ。
トナカイの血を浴びせちゃったフランクという男が実は隣国ノルウェーの大型フェスのプロモーターの一人だとわかり、なんとかデモテープを渡すメンバー。渡しただけなのにすっかりその気になり、村中に知れ渡ることになるのも狭い田舎ならではの笑い話。逆にモチベーション上がっちゃって、ヨウニの前座でやらせてもらおうと短絡的にストーリーは進む。そして介護施設に勤めるボーカルのトゥロが緊張するとゲロを吐くこともわかるのだ・・・ちょっと引く。
二度ほど死にそうになった初代ドラマー、一度聴いた曲は忘れない特技を持つベースのパシ、速弾きの天才ギタリストなど個性派揃いのバンド。バンド名とか終末シンフォニックなんちゃらとかの異名を付けるのが得意な奴、バンドに一人はいるよね~それにしても、12年間もオリジナル無しって、ステージに立つことすら考えてもいなかったってことですよね。まぁ、そんな彼らの珍道中が後半炸裂するのです!
フィンランドの映画といえば、アキ・カウリスマキ監督のイメージが残っているのですが、こんな映画も作るんだという驚きの一作。
コメントする