「ダメな典型」レッド・ブレイド ビン棒さんの映画レビュー(感想・評価)
ダメな典型
最初の30秒でダメな映画というのは予想できたが、ダメさ加減を確認した。
園子温が原案とあるので、独りよがりの妄想のようなストーリーだろうと思っていたが、期待を裏切らない酷い展開だった。
アクションを撮りたい一心で制作した映画のようだが、
(冒頭から10分、ただただアクションシーンだけ見せられたらそうとしか思えない)
斬新とも言えなくもない殺陣は、重い日本刀を振っている見えず、
軽い模擬刀のチャンバラごっこというノリのシーンに見えた。
血しぶきの代わりに小麦粉を土煙のように散らすのも意味不明。
この土煙はアクションシーンの至る所で使われているが、却ってリアルに見えない。
主人公が自転車をシーンにも なぜかピンクの土煙を使って違和感を増幅させていた。
音声に関してもチャンバラシーンでは効果音を無くし、リアルさを追求してるのかと思っていたら、忍術シーンには安っぽい効果音を使うなど一貫性がない。ひょっとしてチャンバラシーンでは手数の多さに効果音をつけるのを諦めていただけのだろうかと邪推されても仕方ないだろう。
これ程アクションに極振りしている映画なのに、主人公にアクションの得意な女優でなく グラビアアイドルを起用しているのが最もダメな点であろう。
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