「大将軍に俺はなる‼︎‼︎ …山の民が数十万人いれば、中華統一どころか世界統一出来るんじゃね?」キングダム たなかなかなかさんの映画レビュー(感想・評価)
大将軍に俺はなる‼︎‼︎ …山の民が数十万人いれば、中華統一どころか世界統一出来るんじゃね?
歴史アクション大作『キングダム』シリーズの第1作。
戦国時代の中国を舞台に、大将軍を夢見る青年・信と、中華統一を目指す若き王・エイ政の活躍を描く。
主人公・信を演じるのは『orange』『斉木楠雄のΨ難』の山崎賢人。
秦国の王・エイ政と、信の親友・漂の二役を演じるのは『カノジョは嘘を愛しすぎてる』『銀魂』シリーズの吉沢亮。
山の民の王・楊端和を演じるのは『君の名は。』『銀魂』シリーズの長澤まさみ。
山民族の末裔・河了貂を演じるのは『銀魂』シリーズや『十二人の死にたい子供たち』の橋本環奈。
反旗を翻したエイ政の弟・成キョウを演じるのは『GANTZ』シリーズや『進撃の巨人』シリーズの本郷奏多。
秦国の大将軍・王騎を演じるのは『世界の中心で、愛をさけぶ』『おおかみこどもの雨と雪』の大沢たかお。
発行部数9000万部越えの超ヒット同名漫画を実写映画化。
自分はそこそこの漫画好きなんですが、実は『キングダム』を読んだことがない😅
「妻子を捨ててこじるりと付き合うなんて、なんて羨ましい…もとい、けしからん男だ!そんな奴の漫画は読まん!💢」
という感じになったので、結局今まで読まずじまい。
興味はあるのだが60巻以上続いている漫画を今から読むのはしんどいので、実写映画で履修しちゃいます。
従って、原作との差異とかは全くわかりません。完全にフラットな立場でのレビューとなります。
春秋戦国時代とかいう、全く馴染みのない時代を舞台にした映画。秦の始皇帝って言われても、何となくわかるようなわからんような…。この人あれでしょ、焚書した人でしょ?あと、水銀飲んで死んだ人でしょ?そのくらいしか知らん。
歴史的な知識0で楽しめるか不安でしたが、その点は全く問題なし。
ちょっと人物名が覚えづらかったけど、基本は王道な少年漫画的展開。
海賊王に…もとい、大将軍に俺はなる‼︎‼︎的な、友情・努力・勝利を描いた、ジャンプ作品ど真ん中って感じの映画でした。
戦争を扱った映画ですが、ハッキリ言って構造はほぼヤンキー映画。命のやり取りの重みとかは全くありません。
どれだけ剣で斬られても、弓で射られても、仲間たちは死にません。
ピンチに陥っても友情パワーや夢見るパワーで復活し、急にパワーアップして強敵をやっつけます。
正直若干のアホくささは感じましたが、漫画映画ということでそこは割り切って観賞することにしました。
そうすれば、普通に楽しい娯楽作品だと思います。
うーん…。
ただ、クライマックスの戦闘は流石にいい加減すぎませんかね?
3000人vs8万人という絶望的な戦力差。
これを覆す政の策略とは!?
……いや結局ただの力押しやないかい😅
こんなクソみたいな作戦しか立てられない男が、本当に中華統一出来るんかワレェッ!!
「ただ我らは耐えればいいのだー!うぉーー!!」って言われてもねえ。普通は剣で斬られたり、弓で射られれば死にますよ。精神論とか関係なく。
意味不明な理由で仲間になってくれた山の民の皆様のHPが異常に高かったおかげで今回は勝てたけど、次からはちゃんとした作戦考えてくださいよ〜〜。
色々と気になる点も多かったが、文句無しに素晴らしかったのは楊端和を演じた長澤まさみと、左慈を演じた坂口拓。
色々と不祥事もあったようですが、流石一流のアクション俳優・坂口拓。
身のこなしは勿論、全身から放たれる悪役オーラが半端なかったっす。
正直、大沢たかおよりもこの人の方が断然強そうっすよ。
長澤まさみは衣装がエッチでよかった。実に、よかった。
10億円を超えると言われる程の大予算を投じて作られただけあって、かなりゴージャスな映画であることは間違いない。
導入したエキストラの数は10,000人だというのだから、そのスケール感は他の邦画とは比べ物にならない。
ハリウッド映画と同レベル…とまではいかないが(ハリウッドなら10億円は低予算映画ですから💦)、このクオリティなら十分に満足出来ます。
あっ、そうそう。
場面の切り替えが『スター・ウォーズ』と同じワイプで行われていたのは高評価ポイント。
ワイプとかアイリス・イン/アイリス・アウトとか、こういう古臭い技法をあえてやっている映画って、それだけで好きになっちゃう😚
俳優の表情とかセリフ回しとか展開とかバトルとか、いろいろな要素があまりにも漫画的すぎて胃もたれしそうになりましたが、ポップコーンをポリポリ齧りながら観る分にはちょうど良い娯楽映画だと思います♪
「呂不韋」とかいう名前がぽんぽん出てきていたが、コイツが次回作の敵なのかな?続きが気になるかも〜。
…よく考えると、本作では一国たりとも征服出来ていないのですが、中華統一するまでにはあと何作品必要になるのでしょうか?
ちなみに、『日本統一』というヤクザ映画は53作目でもまだ日本統一出来ていないようです。
…完結は気長に待ちましょう。
こんにちは、私は本作を面白く観たんですが、たなかなかなかさんのレビューも鋭いとこを衝いていて面白いです。漫画を実写化するには多少の設定の変更も必要だなと思いました。私は左慈の悪口を書きましたが、坂口さんが登場した時は、「誰、この存在感がある人」と惹きつけられましたから。(家柄の良い、名のある元将軍という設定が無ければなあ)
「日本統一」については、先日テレビで紹介してましたが、熱烈なファンから、「一生統一しないで欲しい」という声があるそうです。
こんにちは
コメント失礼いたします。
共感ありがとうございます。
原作が好きな知人によりますと
天下統一どころか、天下の大将軍までもが7作ぐらい映画出来るとの事笑笑
いやいや、それは原作好きだからでしょー
かいつまんでサクサクとって思いましたが
実際原作の2と続編の3は確定