「今年1、アツい邦画」キングダム hachiさんの映画レビュー(感想・評価)
今年1、アツい邦画
これは誰かに伝えなくてはならない…!と思うほど、痺れる映画でした。
原作・アニメどちらにも触れず、何の情報も頭に入れずに映画館へ行きました。内容はもちろん、キャストも山﨑賢人さんが主演で吉沢亮さんもいてはしかんちゃんも出るんだ!凄いな! くらいの無知さでした。
以下、個人的な意見で書いています。ご注意ください。
初回、私がまず心を打たれたのが、音楽。
気に入った映画はよく何度も観ますが、初回であれほど音楽に気を取られたのは初めてでした。
音楽に合わせて物語が進んでいくみたいでした。 喜び、期待、危険、悲しみ、憎しみ、友情、愛情…音楽が、ころころと変わる場面や感情を上手に観客に伝えてくれたように感じました。それに、迫力も倍増していたと思います。
キャストの皆さん、本当に素晴らしかったです!
原作を知らなかったのでそのキャラクターに似ているのか、キャスティングが良いのか悪いのかはわかりませんでしたが、大沢たかおさんは初めて観た時から「やべ〜これ絶対(原作王騎と)似てる〜!」と思っていました。実際似てました。笑
山﨑さんの野生っぷりや吉沢さんの目と声、環奈ちゃんの人間味とユーモア溢れるキャラクター、大沢さんの凄まじい存在感、本郷さんの悪い表情や笑い方 等…
皆さんの吸い込まれるような演技で 2時間あっという間。
加えて 皆さんのアクションや中国ロケならではの大規模なセット・馬・人の数もこの作品の強みと感じました。
邦画であれほどのアクションあまり無いですよね…
特に印象に残っているのが吉沢亮さん。
もちろん存じ上げておりましたが、彼目当てで出演作品を観ることは今までなかったのでこんなに素晴らしい役者さんなのか…!とびっくり。
漂との死別のシーンや、漂と嬴政それぞれ軍に喝を入れるシーンがありますが、吉沢さんの演技でボロッボロに泣いてしまいます。
信と嬴政が出会うシーンなんか、え 誰?くらいに表情や雰囲気が違くて さっきまで漂を演じていた人と同一人物とは思えませんでした。
私が1番好きな嬴政(吉沢さん)は、楊端和を説得している場面です。凛とした態度でスラスラ話す嬴政(吉沢さん)がなんだか凄く好きです。
それに、「夢」が軸になっているところも王道ではありますが、この作品を熱くする要素の一つだと思います。自分に夢があってもなくても キングダムを観ている間は信や嬴政に絶対に夢を叶えて欲しいと思うし、夢っていいな と思います。
ラストの信の「夢をみて何が悪い……」からの台詞は心に刺さるものがあります。
少年漫画ですが、私でも燃えるような気分になりました。
雑誌やインタビュー記事やパンフレットを読み漁って、あそこのシーンはこんな裏話があったんだ。あそこはこういう気持ちで演じていたんだ。と、知れば知るほど何度も観たくなって、実際何度も劇場へ足を運びました。それでも毎回新しい発見があったり、違う視点で観れたりするので凄く楽しかったです。
上映終了している劇場も多く、もうすぐキングダムが映画館で観れなくなるのかと思うと寂しいです、ずっとやってて欲しい。
まだ観てなくて迷ってる方がいたら絶対に映画館で観たほうがいいです。観て損はしないです。
本当に大好きな作品!
続編、期待しております。