「マンガ」キングダム こまいぬさんの映画レビュー(感想・評価)
マンガ
元がマンガなんだから当たり前だけど端的な感想は「マンガだな〜」だった。
見てて恥ずかしい。中国人で自国の歴史に詳しい人が見たらこのポエムに腹抱えて笑うだろうと思う(共産党政権下でまともに自国の歴史を知る中国人が幾人いるかは知らないが)。
トドメをさすべきところを躊躇する。
主君筋にある者へのタメ口。
散々やられてるのに友の言葉を思い出して完全復活そして敵を圧倒する。
マンガでよくあるベタなパターンであまりに中国の戦国時代とかけ離れていて「バカ言ってんじゃねーよ」と脳内で反論してしまう。
いやー、原作も含めてこんなので喜べるとは無知って幸せですね?
同じことの繰り返しですが、題材として使ってるだけだと思いますよ。
仏教を題材にした西遊記と同じロジックです。
西遊記も仏教のディテールを追求してるわけではないですよね?
この作品の真髄が史実にあるわけではないと言うことです。
キャラクターやストーリー展開、バトルなどに面白みがあるのであって、歴史を楽しむ作品ではないということです。ストーリー展開の為に史実の歪曲もしているでしょう。なぜなら史実が真髄の作品ではないから。
要は楽しみ方が違うんです。
西遊記で仏教の世界観を楽しもうとすると痛い目を見ると言うことです。
これも繰り返しですが、映画はクソ
映画はクソだけど漫画は漫画として面白いですよ。
史実としてではなくて、ファンタジー漫画として面白い。
春秋時代は題材として使ってるだけで、内容は王道バトル漫画です。
原作者もそれを意図して作ってる感じです。
ついでに言うと「キングダム」という題名自体が中国の歴史に対する無知を表している。キングダムは王国の意味だが7つの王国を統一して目指すのは皇国だろうが。「統治」という意味で使っているのかも知れないがその他様々な無知からそんな深みも感じられない。