「変身しないヒーローもの」キングダム ひろさんの映画レビュー(感想・評価)
変身しないヒーローもの
絶叫で観客に演者の感情を悟らせようとする手法はもうやめて欲しい。見飽きたし何も伝わってこない。
しかもその繰り返し。うんざりです。
若手俳優達が一生懸命に目力込めたり眉間にシワを寄せたり、ほくそ笑んだり…頑張ってはいたけど、感情から湧き上がって現れた表情には見えず、作られた表情にしか見えなかった。
表情の微妙な変化で観客に感情を流し込むように伝えられる役者さん居なくなりましたね。
撮り方や演出で補って欲しいところだけど、なんの工夫も感じられない。
ここ最近の映画ではワイヤーアクションはそれと悟らせないように使う流れになってきていたように思っていたが、これ見よがしなあからさまなワイヤーアクションに興ざめ。
なぜあんな弟王にクーデターを成功させるだけの軍勢が動かせたのか???なんとなく描かれていたようだが納得できるものではなかった。
セリフや言葉遣い、掛け合いがまるっきり現代劇。
時間が経つごとに物語の舞台となっている年代や歴史的背景が薄れていき、2人目の刺客との戦闘シーン辺りから「あぁ、これは変身しないアクションヒーローものなんだな…」と思って見てました。
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