「キャスティングの妙」キングダム META坊さんの映画レビュー(感想・評価)
キャスティングの妙
紀元前の中国が舞台で、登場人物も全て中国人なのに、演じているのは日本人だというのは置いといて、とにかくキャスティングがお見事。
皆ハマり役で違和感が無いが、特に漂/嬴政役の吉沢亮は、この人以外考えられないくらいにハマっている。
本多奏多も小憎らしい成蟜がぴったりだ。
山崎賢人も、今まで見てきたのとは違う、こんな役も出来るんだと感心したし、橋本環奈も頑張った。
大沢たかおの存在感も半端ないが、なんと言っても長澤まさみですよ。
男だらけの殺伐とした映画でも、彼女が登場するだけでパッと明るくなる。
スタイルが良いだけでなく、アクションも卒なくこなすし、やっぱり華がある。
和製ワンダーウーマンだ。
惚れ直すね(笑)
そんなわけで、役者さん達はとても良かった。
しかし、映像はどうだろう。
まず気になったのが、嘘臭いライティング。
どう見てもこの時代に似つかわしくない人工照明にはガッカリだ。
あと、スケールの大きな作品のはずなのに、CGのせいか、そのスケールの大きさが感じられない。
そして、スピード感も迫力もある戦闘シーンは素晴らしいのだが、ワイヤーアクションの動きがどうにも不自然で、冷めてしまう。
それでも総合的にみたら、とても面白い作品に仕上がっていて、原作ファンも、原作を知らない人も、楽しめるのではないだろうか。
個人的には続編が観たくなるほど面白かった。
ONE OK ROCK がいいね。
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